20-60代の約半数、月に1冊も紙の書籍読まず

 20~60代の約半数が1か月に1冊も紙の書籍を読んでいないことが、国立青少年教育振興機構が2019年12月に発行した「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)」より明らかとなった。

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「現在」1か月に読む本(紙媒体)の量
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 20~60代の約半数が1か月に1冊も紙の書籍を読んでいないことが、国立青少年教育振興機構が2019年12月に発行した「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究報告(速報版)」より明らかとなった。

 「子供の頃の読書活動の効果に関する調査」は、マイボイスコムのモニターである全国の20~60代の男性2,500名、女性2,500名の計5,000名(各年代で男性500名、女性500名)を対象に実施したもの。調査時期は2019年2月中旬。

 1か月に読む本(紙媒体)の量について、「0冊」と回答したのは全体の49.8%。年代別にみると、20代が52.3%、30代が54.4%、40代が51.2%。50代が46.8%、60代が44.1%と、年代に関係なく半数以上または半数近くが0冊であった。2013年調査の結果を用いて経年比較すると、どの年代も0冊の割合が増えており、特に20代は25.1ポイント増だった。

 1か月に読む電子書籍の量について、「0冊」と回答したのは全体の80.3%。年代別にみると、20代が71.1%、30代が73.5%、40代が80.2%、50代が85.1%、60代が91.5%と、年代に関係なく70%以上が0冊だった。また年代が低い場合、1冊以上の割合が高い傾向がみられた。2013年調査の結果を用いて経年比較すると、どの年代も0冊の割合が減り、1冊以上の割合が増えていた。

 本(紙媒体)を使った1日あたりの読書時間について、「0分」と回答したのは全体の42.1%。年代別にみると、20代は43.9%、30代が46.7%、40代が45.2%、50代が40.7%、60代が34.1%と、20代から50代は半数近くが0分だったが、60代は60%以上が本を使った読書をしていることがわかった。2013年調査の結果を用いて経年比較すると、どの年代も0分の割合が増えていた。

《桑田あや》

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