英検、2020年度からCBT方式など値下げ…従来型は値上げ
日本英語検定協会(英検協会)は2020年1月15日、実用英語技能検定(英検)の各種試験について、2020年度から検定料を改定すると発表した。「英検CBT」「英検2020 1 day S-CBT」「英検2020 2 days S-Interview」は値下げ、「従来型英検(本会場申込用)」は値上げする。
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
2020年度から検定料を改定するのは、「英検CBT」「英検2020 1 day S-CBT(S-CBT)」「英検2020 2 days S-Interview(S-Interview)」「従来型英検(本会場申込用)」。
「英検CBT」と「S-CBT」は、高いセキュリティレベルにあるテストセンターを会場に4技能を1日で受験できる試験。2020年度から全国でテストセンターの設備利用の平準化を図ることができ、コスト抑制の予測ができたことから、これまでの従来型の英検の本会場の検定料金を目安に検定料の低減を前倒しで進めることを決めた。
「S-Interview」は、英検CBTやS-CBTなどCBT方式では対応することができない、吃音者、テロップ、点字などの受験上の配慮が必要な受験者を対象とした試験。英検協会では、S-CBTと同等の受験機会を提供する必要性から、S-CBTと同額の検定料とする。
2020年度からの検定料は、「英検CBT」が準1級7,400円(2019年度9,800円)、2級6,400円(同7,500円)、準2級5,900円(同6,900円)、3級4,900円(同5,800円)。値下げ幅は、900~2,400円。なお、英検CBTに4級と5級はなく、1級については早期実現を目指して進行中だという。
「S-CBT」と「S-Interview」は、準1級7,900円(同9,800円)、2級6,900円(同7,500円)、準2級6,400円(同6,900円)、3級5,400円(同5,800円)。いずれも4級と5級はなく、1級は「S- Interview」が1万3,800円(同1万6,500円)、「S-CBT」は早期実現を目指して進行中。値下げ幅は、400~2,700円。「S-CBT」の予約申込者と追加予約申込者には特別料金が適用される。
一方、年3回実施の従来型英検については、受験者増加に伴い、会場や実施監督者などの確保が年々ひっ迫し、会場費や人件費、育成費用など実施関連費用が増加。情報管理などに対応し得る実施運営および物流の品質強化などセキュリティ費用についても増加が見込まれることから、かかる費用を勘案し、本会場申込みの1級から3級の検定料を800~1,000円値上げする。
2020年度の「従来型英検(本会場申込用)」の検定料は、1級1万300円(同9,500円)、準1級8,400円(同7,600円)、2級7,400円(同6,500円)、準2級6,900円(同5,900円)、3級5,900円(同4,900円)、4級3,600円(同3,600円)、5級3,000円(同3,000円)。学校や企業など団体受験申込みを対象とした準会場申込みの検定料に変更はない。
なお、検定料はいずれも消費税込みの価格。2020年度からの新検定料は、日本国内の受験地のみに適用される。
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