英語スピーキングの指導に自信がある中学教師はわずか14%
英語教育におけるスピーキング指導について、「自信がある」と回答した中学教師は14%と非常に少ないことが、ブリティッシュ・カウンシルが発表した調査結果より明らかになった。「生徒はスピーキング学習に関心がある」と9割以上の教師が感じているという。
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調査は、中学校の英語教師を対象に実施したもの。「スピーキング指導に関する実態調査」は2019年10月・11月に173名に対して、「教員研修の成果を検証する調査」は12月に118名に対して行われた。
即興型のスピーキング指導を「よく実施する」「時々実施する」は64%と半数以上。2015年に実施した調査では「即興で自分のことや気持ちや考えを英語で話す」活動を、「よく行う」「時々行う」と回答した教師は43%であったことから、授業改善が進んでいるようすがうかがえた。
しかし活動の種類は少ない傾向にあり、言語活動をするときに教師は生徒に十分な「足場掛け」を提供していないことがわかった。「足場掛け」とは、学習者を目標達成に導くために、教師がレベルに応じて必要な情報や支援を与えること。言語活動を行う際には、教師によって適切な「足場掛け」を提供することが必要であるとされている。
教師のスピーキング指導に対する意識を聞いたところ、52%が「生徒は英語を話すことが上手になってきていると感じる」と回答した。一方で、「授業でスピーキング活動を実施することについて自信がある」教師はわずか14%だった。また、生徒のスピーキングへの関心度について「無関心」と感じる教師はわずか5%で、9割以上が「生徒がスピーキングに関心がある」と考えていることが推察された。
ブリティッシュ・カウンシルは11月、国際教員指導環境調査 TALISが推奨する、教師が主体的に参加し授業と連動した教員研修の要素を反映した即興型「足場掛け」指導研修を実施した。1か月の研修で、97%の教師が「授業改善のモチベーションが上がった」、86%が「授業に対する自信が高まった」と回答し、教師の意識に著しい変化がみられたという。また、研修内容を授業で実践した結果「生徒に成果があった」と79%が回答している。
今回の調査結果を受けてブリティッシュ・カウンシルは、「生徒のモチベーション及び英語力向上のためには、具体的で効果的な指導法の普及が急務であると考えられます」とコメント。学習指導要領の施行にあたっては、「指導上課題がある内容を的確に把握すること」「その課題を解決する有効な指導技術を教師に提供し、研修は体験型で進めること」「研修後は授業で活用し、授業実践の様子をモニターすること」などを確実に実施することが極めて重要だとしている。
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