北海道、新型コロナで全公立小中学校を臨時休校

 北海道は2020年2月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月27日から3月4日までの7日間、小中学校を臨時休業とするよう各市町村教育委員会などに要請した。部活動なども停止し、児童生徒には感染予防のため不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。

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 北海道は2020年2月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月27日から3月4日までの7日間、小中学校を臨時休業とするよう各市町村教育委員会などに要請した。部活動なども停止し、児童生徒には感染予防のため不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。

 北海道では2月26日現在、全国でもっとも多い39人の新型コロナウイルス感染症患者が発生。児童生徒や学校関係者の感染も確認されており、集団による感染の拡大を防ぐため、徹底した対策を講じていく必要があるとの判断から、全道規模での臨時休業の実施に踏み切った。

 臨時休業期間は2月27日から3月4日までの7日間を要請しているが、実施期間は自治体によって異なる。札幌市では市立小学校と中学校(中等教育学校前期課程を含む)を2月28日から3月6日までの8日間、市立特別支援学校を2月27日から3月6日までの9日間を臨時休業とする。

 臨時休業中は、児童生徒は体力を保持・回復し、教職員も自らの健康管理を行うほか、各学校で対策の充実を図る。部活動は臨時休業後も含め、一定期間は停止。児童生徒には、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けている。札幌市などでは休校に伴い、児童館なども全館休館する。状況によっては臨時休業が延長することもあるという。

 また、3月5日を「感染症予防の日」に設定。児童生徒に感染症について正しい知識などを習得させ、新型コロナウイルスを理由としたいじめや偏見などについて考えさせる機会とするよう求めており、活用する教材や指導内容については別途提供するとしている。

 保護者に対しては、臨時休業実施の決定が急だったことから、プリント作成などが間に合わず、連絡用メールで一斉配信しただけという学校もあった。児童生徒には、プリントや作文など、休校中に自宅で学習するための課題や宿題が出され、家庭学習に関する指導があった。小中学校のほか、幼稚園や高校でも同様に臨時休業の措置が取られている。

 道内の公立高校では、3月4日と5日に入学者選抜試験が予定されているほか、多くの学校で3月1日に卒業式が行われる。卒業式の開催に関しては、感染拡大防止のための工夫例として、予行練習の取りやめ、在校生の参加自粛、参加者間のスペース確保などが北海道から示されている。高校現場では、在校生に対して学年末考査を終えてから、入学者選抜試験が終了するまで自宅学習させるなどして対応している。

《奥山直美》

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