新型コロナウイルスの国内感染は拡大の一途を辿っており、混雑が著しい通勤時の列車内感染などが懸念されることから、赤羽大臣は「感染拡大を防止する観点から重要な取組と考えております」として、2月25日から鉄道駅構内や列車内で時差出勤やテレワークを呼びかけるアナウンスを開始したことを明らかにした。
時差出勤については時間の指定や規模について質問されたが、これについては国土交通省の職員に対して「当面の間、できる限り『早出(はやで)遅出(おそで)』勤務を行うこと、また、テレワークの効果的な活用を行うこと」を指示したと述べ、同省の半数程度の職員に時差出勤に取り組んでほしい旨の考えを示した。
一般の利用者に対しては、一部に公共交通機関の利用を制限する声があるものの、赤羽大臣は「我が国の国民生活、経済活動に大変大きな影響を与えることから、まず慎重に判断する必要があると考えています」と述べ、マスク着用や手洗いなどの励行を引き続き呼びかける考えを示すに留まった。
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ちなみに、新型コロナウイルス感染拡大により、各鉄道事業者でも影響が徐々に出始めており、イベントの中止や臨時列車運行の取り止めなどが相次いでいる。
JR四国では、4月18日から運行を開始する新観光列車「志国土佐 時代(トキ)の夜明けものがたり」の見学会を2月29日と3月1・7・8日に高知・窪川・高松・岡山の各駅で予定していたが、2月21日に中止を発表。
京都府の嵯峨野観光鉄道では3月1日に予定していた2020年シーズンの運行開始セレモニーを中止する。
また、JR東日本では、山田線や成田線などでイベントに合わせた臨時列車の運休が発生している。
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