東京オリンピック、史上初の1年延期が決定
東京オリンピック・パラリンピックが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1年程度延期されることになった。安倍晋三首相が2020年3月24日、国際オリンピック委員会 (IOC)のトーマス・バッハ会長と電話会談を行い、延期する方針で一致した。五輪の延期は史上初。
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東京2020オリンピック競技大会は7月24日~8月9日、史上最多の33競技339種目を42競技会場で開催予定だった。東京2020パラリンピック競技大会は8月25日~9月6日、22競技539種目が21会場で実施され、史上最多4,400人の選手が出場する予定であった。
新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るう中、東京オリンピック・パラリンピックをめぐっては、開催を懸念する声が広がっていた。
安倍首相は3月24日夜、東京2020組織委員会の森喜朗会長、東京都の小池百合子知事ら同席のもと、IOCのバッハ会長と電話会談。アスリートやIF(各国国際競技連盟)、NOC(各国オリンピック委員会)などの意向に鑑み、大会中止が選択肢にはないことを確認。そのうえで、アスリートや観客の安心・安全を確保する観点から予定どおり2020年7月に開催することも、年内に開催することも不可能であり、延期せざるを得ないとの考えで一致した。
首相官邸によると、安倍首相は「おおむね1年程度、延期することを軸として、検討していただけないか」と提案。バッハ会長は「100パーセント同意する」と答え、遅くとも2021年夏までに東京オリンピック・パラリンピックを開催することで合意したという。今後は、会場などの対応について調整していくことになる。
オリンピックは、過去に戦争を理由に何度か中止になったことはあるが、延期は史上初となる。
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