東京都立学校、5/6まで休校…世田谷区は分散登校を中止(4/6更新)

 東京都教育委員会は2020年4月1日、新型コロナウイルス感染症に関する都立学校の今後の対応について発表した。都内で感染拡大の局面にあることから、5月6日まで休校とする。区市町村教育委員会に対しても、感染拡大防止の協力を強く要請する。

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 東京都教育委員会は2020年4月1日、新型コロナウイルス感染症に関する都立学校の今後の対応について発表した。都内で感染拡大の局面にあることから、5月6日まで休校とする。区市町村教育委員会に対しても、感染拡大防止の協力を強く要請する。

 東京都教育委員会は、3月26日に各学校へ「都立学校版感染症予防ガイドライン」を周知し、学年毎などの分散登校や、午前10時始業などの時差通学を要請していた。しかし、都内で新型コロナウイルス感染症の陽性患者数が急激に増加し、感染経路のわからない患者が増えているなど、感染拡大の局面にある。子どもの健康と安全を第一に考え、春季休業の終了日の翌日から5月6日までの間、臨時休校とする。

 都立高校や中等教育学校などの都立学校では、入学式と始業式は、各学校が予定した日程で規模を縮小し、感染予防策を講じたうえで実施する。休業期間中は、ICT活用を含めた自宅学習とする。年間行事計画を見直し、長期休業期間などを活用して教育活動を補う。ただし、島しょ地区は原則として休校しない。なお、都立特別支援学校では、自宅等で過ごすことが難しい子どもについては、学校で過ごせるよう体制を整え、保護者との連携を密にして、きめ細かに対応する。

 都内の区市町村教育委員会に対しても、都立学校の取組を参考として、感染拡大防止の取組みへの協力を強く要請する。また、子どもの居場所の確保やICTを活用した学習支援などを求めている。

 世田谷区は5月1日までの期間、学年ごとに登校日や登校時間をずらし、学校に同時に滞在する児童・生徒の数を最小にして区立小中学校の授業を行う。分散登校日を3日ごと(土日祝日を除く)に設定し、登校時間は半日とする。なお、指定された登校日に休んでも欠席扱いにはならない。今後、緊急事態宣言が行われた場合など子どもたちの安全確保に必要を生じた場合には、再度、学校休校の可能性があるという。

※編集部追記:世田谷区は、区内で新型コロナウイルス感染症の感染者が急増したことを受け、分散登校を取りやめて5月1日まで休校とし、入学式と始業式も延期することを決定した。学校の再開は5月7日を予定している(4月3日時点)。

 新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化しているため、最新情報は各自治体のWebサイトや問い合わせ窓口で確認のこと。

《工藤めぐみ》

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