【高校受験】北海道公立高、函館中部・北見北斗に理数科

 北海道教育委員会は2020年6月2日、公立高校の生徒募集人員などを含む配置計画案を発表した。2023年度に留辺蘂を募集停止し、室蘭栄など7校を学級減とする。2022年度には、函館中部と北見北斗に理数科を設置する。

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北海道における中学校卒業(見込)者数の推移(1987~2027年)
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 北海道教育委員会は2020年6月2日、公立高校の生徒募集人員などを含む配置計画案を発表した。2023年度に留辺蘂を募集停止し、室蘭栄など7校を学級減とする。2022年度には、函館中部と北見北斗に理数科を設置する。

 公立高校配置計画は、中学生の進路選択に十分な検討時間を確保するため、毎年度、3年間の具体的な高校配置計画とその後4年間の見通しを示したもの。今回、2021年度から2023年度までの高校配置の計画を策定し、2024年度から2027年度までの見通しを示した。なお、1学級の定員は40人とする。

 計画案では、北海道内の中学校卒業者数が2020年実績の4万2,496人から、2021年4万1,004人、2022年4万1,859人、2023年4万1,200人に減少すると推計。2021年度の公立高校の定員について、全日制は前年度比600人減の3万730人、定時制は前年度比80人減の2,240人とした。

 2021年度は、江別の普通科を事務情報科に変更。滝川、登別青嶺、旭川西、北見緑陵の4校に単位制を導入する。月形は、岩見沢東を協力校として、新たに地域連携特例校となる。また、これまでの計画から札幌真栄が1学級増、滝川、札幌東陵、札幌英藍、江別、北広島、市立札幌藻岩、登別青嶺、苫小牧総合経済、函館中部、旭川西、旭川商業、北見緑陵、帯広柏葉、中標津の14校が各1学級減となる。

 2022年度は、理数教育の充実を図るため、函館中部と北見北斗に理数科を設置。各校の普通科1学級を理数科に転換する。札幌丘珠と野幌は普通科、千歳北陽は総合学科に転換する。これまでの計画から、札幌月寒、札幌北陵、札幌手稲、札幌丘珠、恵庭北の5校が各1学級増となる。

 2023年度は、通学区域内の中卒者数を基礎として、生徒の進路動向や学校・学科の配置状況、各校の在籍状況などを勘案し、小樽潮陵、室蘭栄、市立函館、旭川北、旭川南、旭川永嶺、美幌の7校で各1学級の減を行う。留辺蘂は、中卒者数の状況や学校規模、欠員状況、地元からの進学率などを勘案し、募集停止とする。

 北海道教育委員会が2020年3月に発表した情報によると、2021年度北海道立高等学校入学者選抜の日程は、推薦入学面接2021年2月10日、一般入試の学力検査3月3日、追検査3月9日、合格発表3月16日。

《奥山直美》

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