神奈川県立高校、7/13より通常登校…1か月半前倒し

 神奈川県教育委員会は2020年6月24日、県立高校などの段階的な再開の期間などを変更し、「通常登校」を予定より早めて7月13日から実施すると発表した。6月29日から7月4日までは「時差短縮I」、7月6日からは「時差短縮II」となる。

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段階的再開の期間等の前倒しの内容について(登校)
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 神奈川県教育委員会は2020年6月24日、県立高校などの段階的な再開の期間などを変更し、「通常登校」を予定より早めて7月13日から実施すると発表した。6月29日から7月4日までは「時差短縮I」、7月6日からは「時差短縮II」となる。

 神奈川県対処方針が6月18日に改定され、営業時間の短縮や県域を越えた移動の自粛要請などが解除(ステップ2へ移行)されたことを受け、神奈川県教育委員会は5月22日に示した「県立学校の教育活動の再開等に関するガイドライン(高等学校・中等教育学校)」における県立高校などの段階的な再開の期間などを変更した。

 6月25日現在、県立高校などにおいて生徒は週3回、午前・午後に学年の半数ずつ登校する「分散登校II(始業は午前部が午前9時50分・午後部が午後1時)」が実施されている。6月29日から7月4日までは予定通り「時差短縮I(始業は午前9時50分)」となり、生徒は毎日登校する。

 今回の決定では、7月6日から実施する「時差短縮II(始業は午前9時20分)」の期間を短縮。8月31日から開始する予定であった「通常登校(始業は午前8時40分)」の開始時期を前倒しして、7月13日より実施する。

 部活動は、感染症対策をとりながら「時差短縮I」から段階的に実施できる。ただし、代替大会に伴う特例措置がある。「通常登校」からは、同様の対策のもと通常通り実施する。学校行事は、基本的に「通常登校」となるまで延期。その後は、校長判断により実施できる。

 生徒や教職員が罹患した場合は、状況を的確に把握したうえで、濃厚接触者の特定ができるまでの間、原則として臨時休業し、校内の消毒作業を徹底する。その後、保健所や学校医などの意見を踏まえ、臨時休業の実施、期間について決定する。また、県内の感染状況などを踏まえ、「時差短縮」や「分散登校」に戻すことを含め、教育活動の段階や期間などについて検討していくとしている。

 なお、県立特別支援学校については、感染すると重症化するリスクが高い児童・生徒のほか、障害の状態を踏まえた、より丁寧な対応が必要な児童・生徒が在籍していることなどの理由から、「県立学校の教育活動の再開等に関するガイドライン(特別支援学校)」に記載した予定通りに再開。通常登校は8月31日からとなる。

《外岡紘代》

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