留学予定の日本人学生へ、文科省が再検討呼びかけ

 留学を予定・検討している日本人学生に向けて、文部科学省は2020年7月21日、感染症危険情報レベル3の国・地域への留学は取りやめ、レベル2の国・地域についても留学の是非または延期について改めて検討するよう呼びかけた。

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文部科学省「留学を予定・考えていた日本人学生の皆さんへ(7月21日更新)」
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 留学を予定・検討している日本人学生に向けて、文部科学省は2020年7月21日、感染症危険情報レベル3の国・地域への留学は取りやめ、レベル2の国・地域についても留学の是非または延期について改めて検討するよう呼びかけた。

 新型コロナウイルス感染症の拡大について、世界保健機関(WHO)は3月11日、「パンデミック」と形容されると評価。7月21日現在、累計で188か国・地域で1,400万人以上の感染が確認され、全世界の死亡者数は約59万人にのぼる。日本の感染者数も2万5,000人を上回り、いまだ予断を許さない状況が続いている。

 外務省は7月21日、新たに17か国・地域に対して感染症危険情報レベルをレベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」に引き上げた。7月21日現在、感染症危険情報レベルは、世界146か国・地域でレベル3、レベル3の国・地域を除く全世界にレベル2「不要不急の渡航は止めてください」を発出している。

 このような状況を受けて文部科学省は、留学を予定・考えていた日本人学生などに対して、感染症危険情報レベル3の国・地域への留学は取りやめるとともに、レベル2の国・地域についても、感染拡大の可能性や現地の状況が悪化する可能性も十分に考慮し、留学の是非またはその延期について改めて検討するよう求めている。

 日本学生支援機構「海外留学支援制度」および「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の奨学金については、海外へ派遣前の学生の取扱いとして、所属大学などに対し、現地の状況を踏まえ、海外への渡航については延期(渡航開始時期の変更)を依頼している。

《奥山直美》

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