骨・関節の異常を見過す恐れ…学会が提言まとめ

 コロナ禍で定期健康診断が中止や延期され、運動器障害の見過ごしや悪化により、立つ・歩くなど移動する機能が低下する「ロコモティブシンドローム」に将来つながる可能性があることを、運動器検診関連学会が共同で提言している。

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 コロナ禍で定期健康診断が中止や延期され、運動器障害の見過ごしや悪化により、立つ・歩くなど移動する機能が低下する「ロコモティブシンドローム」に将来つながる可能性があることを、運動器検診関連学会が共同で提言している。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、定期健康診断が中止や延期となっている。日本整形外科学会と日本臨床整形外科学会、日本運動器科学会、日本小児整形外科学会、日本側弯症学会の5つの運動器検診関連学会は、保護者に向けて、児童生徒の健康や運動器の健康に関して提言をまとめた。

 骨・筋肉・関節など運動器に異常がないか調べられるよう、日本整形外科学会は「運動器に関する保健調査票」をWebサイトに掲載している。質問は大きく4つあり、姿勢や四肢の状態をチェックできる。明らかに異常があると思われた場合は、学校医または整形外科医へ電話で相談あるいは受診することをすすめている。

 運動不足により体力だけでなく体のさまざまな機能が低下する。また、「運動器検診」を実施できないことで、運動器障害の見過ごしや悪化が心配され、運動器の障害により、立つ・歩くなど移動する機能が低下する「ロコモティブシンドローム」に将来つながる可能性があるという。

 スポーツ庁では、運動不足に対する対策「子供の運動あそび応援サイト」を開設しているほか、テレビやラジオ、新聞、ネットなどでもさまざまな運動が紹介されいる。3密を避け、対応可能な範囲で身体を動かす工夫をすることで、「心身の健康」「運動器の健康」を維持したい。

《工藤めぐみ》

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