個別最適化した学習ツールへ、シャープの電子辞書「Brain」

 中高生の保護者を対象とした顧客満足度調査によって実施された「イード・アワード2020 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が9年連続の最優秀賞を受賞した。

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9年連続顧客満足度No.1のシャープ「Brain」
9年連続顧客満足度No.1のシャープ「Brain」 全 10 枚 拡大写真
 中高生の保護者を対象とした顧客満足度調査によって決定した「イード・アワード2020 電子辞書」で、シャープ「Brain(ブレーン)」が9年連続の最優秀賞を受賞。また、「操作性」「検索機能」「画面の見やすさ」「閲覧性」「音声品質」「携帯性」「デザイン」「耐久性」「コストパフォーマンス」のすべての部門賞も獲得した。

 そこで、ユーザーからの支持を継続して得ている「Brain」の特長や、英語を中心に強化された機能、充実したコンテンツなどについて、国内スモールアプライアンス事業部長の奥田哲也氏と、同事業部副事業部長の山口直樹氏、同事業部パーソナルソリューション企画開発部主任の西田真理子氏に聞いた。

9年連続で最優秀賞獲得



--イード・アワード2020電子辞書において、9年連続の最優秀賞の獲得および9つの部門賞の受賞おめでとうございます。

奥田氏:9年連続で最優秀賞に選んでいただき、関係者一同、たいへん光栄に思うとともに、来年に向けてさらに身の引き締まる思いです。また、今回は部門賞すべてで受賞させていただいたということで、ご購入後に実際に使っていらっしゃるお客さまからの評価をいただいたことは、とてもうれしく思っています

 近年は「来年度もイード・アワードで受賞できるように頑張ろう」と社員の目標にもなり、より一層お客さまに喜んでいただける商品づくりに励んでいます。

山口氏:イード・アワード最優秀賞は、シャープのホームページや店頭でも告知させていただき、ここ数年で「使いやすい電子辞書はシャープ」という声も聞くようになっています。これを励みにして、これからも最優秀賞に選んでいただけるよう邁進します。

西田氏:非常にうれしく思っています。お客さまの声に常に耳を傾けるようにして、ユーザー視点でのものづくりに取り組んできました。お客さまからいただいた評価をこれからも大切にして開発につなげていき、来年以降も受賞し続けられるよう頑張りたいと思います。

V9を達成したシャープ「Brain」
V9を達成したシャープ「Brain」

--今年はコロナ禍で、全国で一斉に休校になるなど、子どもたちの学びの環境が変わりました。電子辞書の利用に変化はありましたか。

西田氏:日本全国の教育環境の変化は大きかったと思われます。特に学校におけるオンライン授業の実施については、学校も生徒も今までに体験したことのない授業スタイルであり、最初は戸惑われた方が多かったと思います。そうした中で、電子辞書の「専用機」の必要性が増したのではないかと考えています。

 たとえば、オンライン授業の画面を見ながら、その横で電子辞書を使って調べるといった利用シーンが考えられます。実際に、どんどん進んでいく授業にもついていきやすいといった声や、休校期間に配布されたたくさんの課題に取り組む際にも、わからないところをスピーディーに調べられるという声がありました。

 以前は、電子辞書の持ち込みを禁止する学校もある、という話もありましたが、現在はほぼ聞かなくなりました。学校で利用する場合は、セキュリティの問題や授業での活用から、オフライン専用の機種が望ましいとされている場合もありますね。

 オンライン・オフライン専用機なども含め、弊社ではいくつものモデルを提供しています。授業はもちろんのこと、通学途中などのすきま時間や夏休みなどのさまざまな学習シーンで、電子辞書の使いやすさを実感いただきたいと思っています。

2つの学習スタイルと豊富なコンテンツ



--「Brain」の特長を教えてください。

西田氏:電子辞書は毎日持ち運ぶ身近な存在です。「Brain」には、通学途中や休み時間にも利用できるように、さまざまな工夫が施されています。その中でも、画面をくるっと回転させることができる360°オープンスタイルだからこそ実現した、「縦型学習スタイル」が最大の特長といえると思います。

縦型学習スタイルが特徴の「Brain」
縦型学習スタイルが特徴の「Brain」

 「縦型学習スタイル」では、画面を縦にしてスマホのように片手で利用できます。机に向かって言葉などを検索するには、画面を横にした「調べるスタイル」も利用できます。この2つの学習スタイルを用途によって変えられるのがとても好評です。

 また、常に持ち運びすきま時間に利用するとなれば、やはりバッテリーは気になるところです。「Brain」はリチウムイオン充電池を搭載しているので、モバイルバッテリーなどを使って充電することもできます。この点は、「使いやすい」「顧客満足度No.1」といった評価にもつながっていると思います。

 そして、英語学習に電子辞書を利用する方が多いため、英語コンテンツの充実にもこだわっています。英和辞典で定評のある大修館書店監修の聞き取りやすいネイティブの発音を収録し、効果的に発音を学ぶことが可能です。また、注目されている英語4技能(聞く・話す・読む・書く)を、しっかりと鍛えることができるコンテンツを搭載しています。

--最新モデル「PW-SH7」シリーズで強化されたポイントを教えてください。

西田氏:最新モデルでは、縦型学習スタイルで使用できる暗記学習や復習テストを強化しました。試験によく出る単語をシートで覚えて、確認テストで定着させる「暗記ツール」はテスト対策に有効です。

テスト対策に有効な「暗記ツール」
テスト対策に有効な「暗記ツール」

 「自動単語帳」では、単語の意味を調べると自動的に残る履歴の中から、抽出して復習テストが作成されます。期間を任意に設定すると、その期間に調べた単語が絞り込まれて出題されます。授業前の小テスト、中間テスト、期末テストなどの準備で復習する際に役立つ機能です。闇雲に単語を出題するのではなく、ひとりひとりの目的に合わせた学習が可能になります。

復習テストの期間を任意に設定可能な「自動単語帳」
復習テストの期間を任意に設定可能な「自動単語帳」

 一方で、ハード面での改善も続いています。すきま時間での学習に活用できるように、フル充電で使用可能な時間は従来モデルに比べて10時間増え、約140時間にアップしました。また、ヒンジの部分にくぼみをもうけて「縦型学習スタイル」での握りやすさ、落としにくさ、グリップ感などにもこだわってきました。

 また「PW-SH7」では、中高生の受験者数が多い「英検」のための学習をトータルにサポートしています。英語4技能といっても、何からどう学んでいいかわからない生徒も多いと思いますので、「Brain Learning」では、「聞く」「話す」「読む」「書く」の技能別に学べるように工夫しています。

英語4技能にも対応した「BrainLearning」
英語4技能にも対応した「Brain Learning」

 最新モデルでは、「英文法・語法 Vintage 3rd Edition(いいずな書店)」を新たに収録しています。「徹底例解ロイヤル英文法 改訂新版」「Vision Quest 総合英語2nd Edition(啓林館)」「総合英語Evergreen(いいずな書店)」と合わせて、高校の授業でよく使われている総合英語・英文法書で基礎から受験まで活用できます。

 英文法書は、文法や語法など数多い英語参考書の中から厳選しています。「ロイヤル英文法」「Vision Quest」あるいは「Evergreen」で解説を見ながらしっかり文法を理解し、「Vintage」でたくさん問題を解いておさらいできるので、より身につく学習ができると思います。しっかりと使い分けをして、勉強に役立てていただきたいと思います。

「Vintage」を初収録
「Vintage」を初収録

 もちろん辞書機能も充実しています。英語では「オックスフォード現代英英辞典第10版」を電子辞書として初めて収録。多くの学校で推薦辞書になっている最新版の「ウィズダム英和辞典第4版」「ウィズダム和英辞典第3版」も搭載しています。

 英語だけではなく、国語も最新版の辞書を数多く採用していることも特長です。「大辞林 4.0」を搭載していますが、これは2019年9月に刊行された最新版の書籍に約1万8千語を追加し、圧倒的な語彙数を提供しています。「旺文社全訳古語辞典第5版」も収録しています。

高校生の学びに必要な機能やコンテンツ



--人気の機種を教えてください。

西田氏:高校生になると電子辞書を学校で積極的に活用いただいているので、「高校生モデル」が人気ですね。シャープでは2つのラインアップがあって、6教科の学習に対応し成績アップをサポートする「PW-SH7」、英語をさらに強化した「PW-SS7」のどちらも人気があります。

--選ばれる理由はどのような点にあるとお考えでしょうか。

西田氏:縦型学習スタイルを活用した暗記学習には、先ほど申し上げた「暗記ツール」と「自動単語帳」の2種類がありますが、非常に手軽に効率良く暗記できるため、覚えることが苦にならず、楽しく学習できるとの評価をいただいています。

 高校生の間でもっとも知名度が高い検定試験の「英検」では、英語4技能を測ることも重要なポイントです。「Brain」ではこの4技能のうち苦手なものから集中して学ぶこともできます。英検の単語集で語彙力を伸ばし、4技能を鍛えていきながら、多くの過去問で実力を試すといった学習のサイクルが1台でできることも「Brain」が選ばれる理由のひとつといえるでしょう。また「英検ガイド」では、受験級に合わせた最新の事前情報を知ることができます。

 電子辞書の基本的な機能で大切なのは、わからない単語をすぐに調べられるということです。英単語ならば、意味とともに発音を確認できることも重要なポイント。また、検索方法も多様で、漢字は読みがわからなくても調べられるよう、手書き検索に対応しています。

手書きでも検索できる。読めない漢字を調べるのに便利
手書きでも検索できる。読めない漢字を調べるのに便利

 このほか、いざパソコンを使おうとしても、キー配列がわからないといった生徒も多いため、Brainでは「キーボードトレーニング」を搭載しています。ゲーム感覚でキータッチの練習ができて、楽しいといった声がたくさん届いていますね。

--今年度から小学校高学年で「英語」が教科化されています。御社の取組みを教えてください。

西田氏:今年度から新学習指導要領による「英語」の教科化や、外国語活動の中学年での導入が実施されましたが、実は先行して取り組まれている学校が、多くありました。そのため、私たちも新学習指導要領を見据えた取組みを進め、現在は中学生モデルの「PW-AJ2」で、小学校高学年からお使いいただくことを想定したコンテンツを整備しています。

 たとえば、「レインボー英和/和英」といった英語辞書、「例解学習国語辞典」などの国語辞書、「ニューワイド学習百科事典」などの学習百科事典など、小学生の学習に適した辞書を搭載しました。

 小学生からのご利用の場合は、やはり英語の基礎からしっかり身に付けていただきたいと考えています。まずは英単語を覚え、「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能を基礎から学ぶことで、中学進学後もスムーズに英語学習に取り組んでいただけるのではないかと思います。

 なお、小学生のお子さま向けにご購入いただくお客さまには、小学生から高校受験までしっかり使える「中学生モデルPW-AJ2」をお勧めしています。

「Brain」各モデル
「Brain」各モデル

--大学入試や高校入試では今後、英語の「話す」「書く」の要素を取り入れた出題が増えてくることが予想されます。これに対し、御社はどのような取組みをされているのでしょうか。

西田氏:日本人は、アウトプットが苦手といわれています。英語の学習は、ひたすらインプットして単にテストで点を取れればいいわけではありません。自分の言葉として英語で伝える、自分の思いを書ける・表現できるといったことが大事なのです。その点を私たちも意識して開発しています。

 「書く」技能を高めるためには、「英作ボードスピーキングプラス」があります。辞書には会話集の例文や、難しい例文なども豊富にありますが、「英作ボードスピーキングプラス」機能では、例文を見ながら自分の言葉に置き換えて文章を打ち込めます。タイピングしたテキストは合成音声でお手本としての再生が可能で、自分の発音も録音ができますので、「書く」ことと「話す」ことが一連の流れで学習できます。

英作ボードスピーキングプラスで「書く」「話す」を強化
英作ボードスピーキングプラスで「書く」「話す」を強化

--今後の展望をお聞かせください。

西田氏:学生の方々にとって、電子辞書は必需品だと考えています。基本的な「調べる」ところと、覚えたり、聞いたり、読んだり、書いたりといった「学習する」ことをさらに進化させていきたいと考えています。さまざまな学習に電子辞書をさらに役立ててほしいと思います。

奥田氏:Brainは電子辞書という枠を超えた「学習ツール」として、これからも進化させていきたいと思います。今後もご期待ください。

--ありがとうございました。

 今年から「Brain」の使い方や学習方法をわかりやすく解説する取組みもはじまっている。シャープのサイトでは、暗記学習や英語の学習ポイントなどが漫画によって紹介され、YouTubeには画面操作などの解説動画も掲載中。従来の電子辞書から、さらにひとりひとりの学びに最適化されるツールへ。これからも進化を続ける「Brain」に期待したい。

《佐久間武》

佐久間武

早稲田大学教育学部卒。金融・公共マーケティングやEdTech、電子書籍のプロデュースなどを経て、2016年より「ReseMom」で教育ライターとして取材、執筆。中学から大学までの学習相談をはじめ社会人向け教育研修等の教育関連企画のコンサルやコーディネーターとしても活動中。

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