ノーベル賞受賞が期待される研究者24名発表、日本人は2名

 クラリベイト・アナリティクスは2020年9月23日、研究論文が頻繁に引用され、その研究成果が「ノーベル賞クラス」と目される研究者を選出する世界的な研究者引用栄誉賞受賞を発表した。引用栄誉賞を受賞したのは6か国24名。このうち日本人は2名選ばれている。

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2020年クラリベイト引用栄誉賞受賞者 中村祐輔氏 (c) 2020 Clarivate. Clarivate and its logo, as well as other trademarks used herein are trademarks of their respective owners and used under license.
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 クラリベイト・アナリティクスは2020年9月23日、研究論文が頻繁に引用され、その研究成果が「ノーベル賞クラス」と目される研究者を選出する世界的な研究者引用栄誉賞受賞を発表した。引用栄誉賞を受賞したのは6か国24名。このうち日本人は2名選ばれている。

 クラリベイトInstitute for Scientific Information(ISI)のアナリストは、Web of Scienceのデータを活用し、ノーベル賞と同様に医学・生理学、物理学、化学、経済学分野において、影響力のある研究者を選定している。1970年以降、Web of Scienceに掲載された約5,000万件の論文やプロシーディングのうち、2,000回以上引用されているのはわずか0.01%。これらの論文の著者の中から、引用栄誉賞が選ばれている。2002年より毎年発表されており、これまでに54名がノーベル賞を受賞している。

 2020年は6か国24名が引用栄誉賞を受賞。日本からは、医学・生理学分野でがん研究会 がんプレシジョン医療研究センター所長の中村祐輔氏(東京大学名誉教授・シカゴ大学名誉教授)が、「遺伝的多型マーカーの開発とその応用による先駆的な研究とゲノムワイドな関連研究への貢献により、個別化がん治療への貢献」において受賞。化学分野で東京大学大学院工学系研究科卓越教授・自然科学研究機構分子科学研究所卓越教授の藤田誠氏が、「自然界に学ぶ自己組織化物質創成と超分子化学への貢献」で受賞している。

 なお、過去に引用栄誉賞を受賞した日本人研究者26名のうち、山中伸弥氏は2012年にノーベル医学・生理学賞を、中村修二氏は2014年にノーベル物理学賞を、大隅良典氏は2016年にノーベル医学・生理学賞を、本庶佑氏は2018年に生理学・医学賞をそれぞれ受賞している。

《外岡紘代》

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