国際数学オリンピック、全参加者6人メダル獲得…3年連続獲得者も

 2020年9月19日から28日にかけてオンライン開催された「第61回国際数学オリンピック」において、日本代表の高校生6名全員がメダルを獲得した。受賞は銀メダル5つ、銅メダル1つ。国別順位は18位だった。開催主催国はロシア・サンクトペテルブルグ。

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 2020年9月19日から28日にかけてオンライン開催された「第61回国際数学オリンピック」において、日本代表の高校生6名全員がメダルを獲得した。受賞は銀メダル5つ、銅メダル1つ。国別順位は18位だった。開催主催国はロシア・サンクトペテルブルグ。

 「国際数学オリンピック(IMO)」は、世界各国・地域の数学的才能に恵まれた若者を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの若者や教育関係者であるリーダーたちが互いに国際交流を深めることを目的とする国際的な数学コンテスト。各国6名まで参加でき、参加者は1日4時間半、各3問の筆記試験に2日間にわたって取組み、その得点合計で競い合う。成績優秀者にはメダルが与えられ、金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3が受賞する。

 毎年世界各国の国や地域を会場に、世界中から参加者が集まる形で開催していたが、第61回国際数学オリンピックは新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインで開催された。105か国・地域から616名の生徒が参加し、日本からは6名が代表として参加。銀メダル5つ、銅メダル1つを獲得し、国別順位18位の成績を収めた。

 銀メダルは、広島大学附属高等学校3年生の渡辺直希さん、開成高等学校3年生の宿田彩斗さん、同校2年生の神尾悠陽さん、洛南高等学校3年生の石田温也さん、同校3年生の馬杉和貴さんの5名。銅メダルは、灘高等学校3年の平山楓馬さんが獲得。銀メダルを獲得した渡辺直希さんは、2018年大会、2019年大会においてもメダルを獲得しており、3年連続でのメダル獲得となった。なお、メダルを獲得した6名は文部科学大臣表彰を受賞した。

 2020年がオンライン開催となったため、2021年も引き続きロシアで開催される予定。2023年には、20年ぶりに日本でIMO大会が開催される予定となっている。

《畑山望》

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