千葉県は2024年4月17日、子供・若者施策の共通の基盤となる「千葉県こども・若者みらいプラン」の策定を発表した。対象期間は、2025年度から2029年度までの5年間。社会全体で子供や若者、子育て当事者を支えるための具体的施策を示し、140項目で目標を設定している。
「千葉県こども・若者みらいプラン」は、子供や若者支援に関する施策をより総合的かつ計画的に推進するため、子供・若者施策の共通の基盤となる新たな計画として策定したもの。計画の対象は、すべての子供・若者と子育て当事者。2025年度から2029年度までの5年間を対象期間としている。
基本理念は「みんなで支え合い すべてのこども・若者の可能性を広げる 千葉」。基本理念の実現に向け、基本的方針には「こども・若者の権利を尊重し、最善の利益を図る」「こども・若者の社会参画を促進し、成長を支援する」「こども・若者および子育て当事者を切れ目なく包括的に地域・社会で支える」「若い世代の生活基盤の安定とともに、結婚、子育てに関する希望の形成と実現を図る」の4つを掲げている。
推進すべき施策の柱は「すべてのこども・若者を支える」「ライフステージに応じて支える」「社会全体で子育てを支える」の3つ。現状と課題を踏まえたうえで、施策の方向と具体策を示し、子供が多い世帯の第3子以降の義務教育期間における学校給食費の一部を補助する「公立学校給食費無償化事業」、県立高校の校則の点検と見直しを進める「校則の見直し」など、県が実施する具体的な事業を示している。
計画を着実に実施するため、140の施策について目標を設定。たとえば、保育所等待機児童数は83人(2024年4月1日)から2029年度は0人、児童生徒のICT活用を指導できる教員の割合は76.5%(2022年度)から2027年度は100%の目標を設けている。巻末には用語解説のページもあり、「インクルーシブ教育システム」「スクールロイヤー」など、子供・若者支援に関わる幅広い用語を取り上げている。