【大学受験】国公立志向が強まる…東進調査
東進ハイスクール・東進衛星予備校(東進)を運営するナガセは、2020年6月実施の「全国統一高校生テスト」を受験した高校生を対象に行ったアンケート結果を発表した。入試形式に関わらず、国公立志向が強まっていることが明らかになった。
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調査は、2020年6月に東進ハイスクール・東進衛星予備校が行った「全国統一高校生テスト」の受験生(高校生のみ、中学生を除く)を対象にアンケートを実施し、7万3,795件の有効回答を得た。大学入学共通テストに準拠した「全国統一高校生テスト」受験者に対してのアンケートのため、学力試験が必要な試験形式を希望する割合が高くなる傾向がある。
大学受験で希望する受験方式について、高校3年生は「一般選抜」が80.2%ともっとも多く、「総合型選抜」10.5%、「指定校推薦」5.5%、「内部進学」0.7%が続き、「未定」は3.1%だった。学年が下がるにつれて「未定」の割合が増えるものの、高校1年生でも7割以上が受験方式を具体的に考えていることがわかった。
希望する入試方式ごとに、志望校の国公立・私立の区分および文理を分析したところ、一般選抜においては、高校3年生の66.6%(前年63.3%)が国公立大学を志望している。高校2年生では77.9%と8割近くが国公立大学を志望している。
私立大学志望者が多いとされている総合型選抜・学校推薦型選抜(旧:AO入試・推薦入試)では、高校3年生の44.0%が国公立大学を志望しており、前年(34.5%)と比べて10ポイント近く増加している。高校1年生の64.7%が国公立大学を志望しており、国公立大学が多数派となった。
東進は、「国公立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の定員増による一般選抜以外の受験方式を検討する国公立志望者が増えたことが考えられる」と分析。一般選抜の国公立志望者が増えていることも踏まえると、新型コロナウイルスの影響により大都市圏の私立大学よりも地元の国公立大学志向が強くなっていることも理由にあげられるという。
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