学力テストやテスト勉強、保護者の9割がオンライン希望
保護者の約9割が「学力テスト」「テスト勉強」をオンラインで行ってほしいと希望していることが2020年12月10日、イー・ラーニング研究所の調査結果からわかった。一方、オンラインで試験を実施するCBTについては、3人に2人が「知らない」と回答した。
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「2020年子どものテストに関する調査アンケート」は、教科書や学習補助教材のデジタル化が進む中、子どものテストに対する意識を調べるため2020年11月6日~26日、20~50代の子どもがいる親を対象に紙回答形式で実施した。
「子どもの学力テストはオンラインと紙どちらで行ってほしいか」という質問では、34.2%が「オンライン」、58.4%が「両方」と回答し、オンラインを希望する親は92.6%に達した。「紙」と回答した人は7.4%にとどまった。
「テスト勉強はオンラインと紙どちらで行ってほしいか」という質問でも、「オンライン」36.5%、「両方」57.4%、「紙」6.1%と同様の傾向がみられ、オンラインを希望する親は93.9%にのぼった。イー・ラーニング研究所では「オンライン学習やオンライン学習を併用したスタイルがテストとテスト勉強の両方において求められている」と推測している。
一方、「次世代型試験モデルCBT(オンラインで試験を受験する方法)を知っているか」という問いには、66.1%が「いいえ」と回答。「はい」は33.9%にとどまり、オンライン教材やオンライン授業など、教育のデジタル化が進む一方で、テスト形式のデジタル化は浸透していないことがうかがえる結果となった。
このほか、「テストに有効な勉強方法」を尋ねた結果では、「重要なポイントを全体的に繰り返し復習」がもっとも多く、ついで「苦手な個所を重点的に復習」など。授業のノートや教科書の振返りを有効と考えている人は、復習や演習に比べて少ない傾向にあった。
「学校でもテストに向けての学習を充実させてほしいと思うか」という問いには、82%が「はい」と回答。子どもの学力を図りたい頻度は、「学期ごと」が約4割と最多だった。
「テスト勉強での学びや経験を今後どのように生かしてほしいか」という質問では、「自分の夢を叶える」が群を抜いて多く、「世の中の役に立つ人になる」「普段の生活に役立てる」と続いた。
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