オープンキャンパス、高3生の87.8%が「リアル」希望

 オープンキャンパスの望ましい参加方法として、高校3年生の87.8%が「実際に学校に行く(リアル)」をあげていることが2021年2月4日、マイナビ進学の調査結果から明らかになった。進路選択における不安もリアルなイベントに参加できないことが最多だった。

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コロナ禍における進路選択で不安に感じていること
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 オープンキャンパスの望ましい参加方法として、高校3年生の87.8%が「実際に学校に行く(リアル)」をあげていることが2021年2月4日、マイナビ進学の調査結果から明らかになった。進路選択における不安もリアルなイベントに参加できないことが最多だった。

 「高校生進路選択状況アンケート」は、マイナビが運営する進学情報サイト「マイナビ進学」が2020年12月11日~25日、サイト会員である高校1~3年生を対象にインターネット調査で実施。1,242人の回答を得た。

 コロナ禍での進路選択で不安に感じることについては、1・2年生を含む全体の64.2%が「志望校のオープンキャンパスやイベントに参加できない」と回答した。マイナビ進学では「春から秋にかけて例年行われるオープンキャンパスなどで、学校の校風や授業風景を体感できる機会が失われたことは、高校生の進路選択において大きな影響を与えたようだ」と分析している。

 高校3年生に限ると、「学習時間が足りない」33.8%、「学習できる環境やコンテンツが足りない」25.0%など、勉強に関する時間や機会が不足したことを不安に感じる回答が多かった。1回目の緊急事態宣言の休校措置における授業の遅れ、宣言解除後の学習塾での勉強方法の変化、校内自習室の閉鎖・中止、規模が縮小された模試実施など、受験対策が想定通り進まないことに不安を感じた生徒がいたことがわかる結果となった。

 高校3年生を対象にオープンキャンパスの参加方法として、「『実際に学校に行くオープンキャンパス』と『Webで開催するオープンキャンパス』のどちらに参加したいか」と質問したところ、「実際に学校に行くオープンキャンパス」が87.8%にのぼった。「Webで参加するオープンキャンパス」は12.2%だった。

 マイナビ進学は「現地に足を運んで自分の目で確かめられるリアルな環境を求めていることがうかがえる一方で、Webのオープンキャンパスはコロナ禍をきっかけに取り入れた学校が多く、まだ実施の歴史は浅いにも関わらず、すでにWeb開催のほうが望ましいとする意見が出ていると言える」としている。

 外出を自粛する中、高校3年生が進学先を探すうえで有効だと感じたツールは、「学校のホームページ(Webサイト)の情報」32.5%がもっとも多く、ついで「学校のパンフレットを取り寄せて読む」29.0%だった。

《奥山直美》

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