N高等学校、進学率および就職率に関し分類に誤り

 角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)は2021年3月31日、発表している進学率および就職率に関して疑念があるとの問合わせをうけ、学園内で調査し、一部において誤った分類の集計があったことが判明したと発表した。

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 角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)は2021年3月31日、発表している進学率および就職率に関して疑念があるとの問合せをうけ、学園内で調査し、一部において誤った分類の集計があったことが判明したと発表した。

 問合せの概要は、N高卒業後に大学受験予備校に通う浪人生が、進路実績において「専門学校他」の中に含まれている点と、就職者は、正規の職員(1年以上の非正規の職員として就職した者を含む)のみを対象とするべきであり、アルバイトのような雇用者は就職者とみなすべきではないのではないかという2点だったという。

 これに対し角川ドワンゴ学園では議論を行い、浪人生については、たとえ文部科学省が認める専修学校(一般課程)に入学する場合であっても「専門学校他進学」に含めるのは誤りであり、別に扱うべきであるとの結論に達し、今後は浪人生は独立の集計項目として区別して発表するという。また「就職者等」の区分については、学園としての区分と文部科学省の定める区分とが異なるため、就職率を公表する際には、どこまでの数値が含まれるのかについて明確にわかるような説明を心がけ、他校との比較をされる人が不利益を被ることのないよう、文部科学省の方針に沿った数値もわかる形で公表するとした。

 なお、今後の対応として、専門学校他進学率については、浪人率を新たな集計項目とし、「専門学校他率」と「浪人率」の2つに分離して表示。説明が不足していた箇所については、よりわかりやすい説明を心がけるとした。あわせて、他校との比較において学校基本調査の区分では「浪人率」および各種スクールを含んだ「専門学校他率」を算出することができないことから、比較すること自体を中止し、過去に発表して学園公式サイトに記載されているデータ、パンフレットなどでの表記についてもすみやかに訂正するとしている。

《鶴田雅美》

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