東京型教育モデルの実践へ、東京都教育施策大綱を策定
東京都は2021年3月30日、新たな「東京都教育施策大綱」を策定したと発表した。東京の目指す教育の姿を「東京型教育モデル」と位置づけ、優先的に取り組む事項や施策例などを示している。
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東京都教育施策大綱は、東京都の教育施策の基本的な方針となるもの。知事と教育委員会との協議を経て策定した。
大綱は、「『未来の東京』とそこに生きる子どもたちの姿」「東京における教育の在り方」「『東京型教育モデル』で実践する特に重要な事項」の3章で構成。これまでの「東京都教育施策大綱~東京の輝く未来を創造する教育の実現に向けて~」の考え方やさまざまな取組みによる改革の流れを受け継ぎながら、現在直面している危機を乗り越え、明るい未来を切り拓くため、新しい時代の教育を確立していく内容となっている。
東京の目指す教育については「誰一人取り残さず、すべての子どもが将来への希望をもって、自ら伸び、育つ教育」と提示。基軸として、「子どもの個性と成長にあわせて意欲を引き出す『学び』」「子どもの成長を社会全体で支え、主体的に学び続ける力を育む『学び』」「ICTの活用によって、子どもたちひとりひとりの力を最大限に伸ばす『学び』」の3つの学びを掲げている。
さらに3つの「学び」を有機的に組み合わせ、日々実践・改善を繰り返しながら、理想の学びを追求し続け、それらによって実現される東京の目指す教育の姿を「東京型教育モデル」と位置付け。東京型教育モデルで実践する特に重要な事項には「ひとりひとりの個性や能力にあった最適な学びの実現」など6つをあげている。
新たな「東京都教育施策大綱」は、東京都や東京都教育委員会のWebサイトなどで公開。表紙などには、東京都内の小学生や高校生の作品を掲載している。また、参考資料として東京都教育施策大綱(案)骨子に対する都民への意見募集の結果も掲載している。
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