【大学受験2023】早稲田大教育学部、共通テストと個別試験の新方式

 早稲田大学は2021年7月7日、2023年度以降の教育学部の一般選抜改革について発表した。3教科の学部独自試験による文系のA方式、理系のB方式に加え、2023年度の一般選抜からは大学入学共通テストと個別試験からなるC方式とD方式を新設する。

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2023年度以降の教育学部一般選抜方式一覧
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 早稲田大学は2021年7月7日、2023年度以降の教育学部の一般選抜改革について発表した。3教科の学部独自試験による文科系のA方式、理科系のB方式に加え、2023年度の一般選抜からは大学入学共通テストと個別試験からなるC方式とD方式を新設する。

 早稲田大学教育学部の一般選抜方式ではこれまで、文系3教科のA方式、理系3教科のB方式の3教科型により、深い専門性を評価してきた。今回の入試改革については、深い専門性に加え、柔軟な思考力、豊かな教養、論理的思考能力、言語運用能力を評価する入試体制も必要になると説明。大学入学共通テスト(以下、共通テスト)で5教科または3教科の知識・技能を評価したうえで、思考力・判断力・表現力を評価する論述問題を含む個別試験を課す方式を2023年度入試(2023年4月入学)の一般選抜から導入する。

 なお、学部独自試験3教科からなる現行方式については、さまざまな分野で活躍する卒業生を社会に送り出し、十分な成果をあげているとして、引き続き募集人員をほぼ維持したうえで継続する。

 新設するのは、共通テスト5教科7~8科目と学科ごと(理学科は専修ごと)の個別試験を組みあわせたC方式、共通テスト3教科5科目と個別試験を組みあわせたD方式。共通テストの得点で第1段階選抜を行い、合格者のみが個別試験を受験できる。

 教育学科初等教育学専攻では、B方式の募集を停止し、A方式とC方式で募集。理学科生物学専修は、B方式の募集を停止し、C方式とD方式で募集する。D方式は理学科生物学専修のみが対象で、10人を募集。C方式は教育学部全学科専攻専修を対象に120人を募集する。

 A~D方式は併願不可。いずれも2月19日に試験を実施する。C方式とD方式の新設にともない、A方式とB方式の募集人員は学部計で、現行の560人から520人に変更。学部全体では、現行の560人から90人増の650人となる。

 新設するC方式の個別試験は、各学科の学びの特長が反映された問題。D方式の個別試験は、理学科生物学専修C方式と同一問題となる。個別試験については、理系学科(理学科、数学科)で2021年8月末まで、その他の学科(教育学科、国語国文学科、英語英文学科、社会科、複合文化学科)で2022年3月末までにサンプル問題を教育学部Webサイトで公表予定。

《奥山直美》

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