司法試験2021、合格率1位は「予備試験合格者」93.50%…法科大学院別結果

 令和3年(2021年)司法試験の合格者数と合格率を法科大学院別にみると、1位はいずれも「予備試験合格者」であることが、法務省の2021年9月7日の発表より明らかになった。予備試験合格者の合格率は93.50%。一方、合格者を出せなかった法科大学院は19校あった。

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令和3年(2021年)司法試験合格者数トップ10 ※画像:法務省「令和3年司法試験」試験結果をもとに作成
令和3年(2021年)司法試験合格者数トップ10 ※画像:法務省「令和3年司法試験」試験結果をもとに作成 全 5 枚 拡大写真
 令和3年(2021年)司法試験の合格者数と合格率を法科大学院別にみると、1位はいずれも「予備試験合格者」であることが、法務省の2021年9月7日の発表より明らかになった。予備試験合格者の合格率は93.50%。一方、合格者を出せなかった法科大学院は19校あった。

 司法試験受験指導の業界最大手である、伊藤塾の司法試験科リーダー・奈良大輔氏は、「今年の司法試験もコロナ禍での実施となり、受験生は例年以上に不安を抱えながらの試験となりました。このような中でも予備試験ルートからの受験生は、今年も高い合格率となっています。特に今年の予備試験ルートの受験生は、日程的にも例年以上に大きなハンデを追っていました。予備試験は例年、11月の最終合格発表後、翌年5月の司法試験を受験するため約半年間の準備期間があるのですが、コロナ禍の影響により2020年予備試験の最終合格発表が2021年2月8日に延期されたため、今年の予備試験ルートの受験生は約3か月という短い期間で準備を行ってきました。

 それでも予備試験ルートの司法試験合格率が、今年も法科大学院ルートを圧倒したことは、予備試験の学習は司法試験合格に直結していると実証された結果ともいえます」と語る。

 2021年司法試験の合格者数は、「予備試験合格者」が374人で最多となり、ついで「慶應義塾大法科大学院」125人、「早稲田大法科大学院」115人、「京都大法科大学院」114人、「東京大法科大学院」96人。一方、合格者を出せなかった法科大学院は19校あり、このうち6校は受験者がいなかった。

 合格者数を受験者数で割った合格率は、「予備試験合格者」が93.50%で最高となり、「愛知大法科大学院」66.67%、「京都大法科大学院」61.62%、「一橋大法科大学院」58.18%、「慶應義塾大法科大学院」55.07%が続いた。

 なお、「予備試験合格者」374人を職業別にみると、「大学生」が153人ともっとも多く、「法科大学院生」105人、「無職」44人、「会社員」31人、「公務員」18人等が続いた。また、最終学歴別にみると、「大学在学中」が155人ともっとも多く、「法科大学院在学中」105人、「大学卒業」61人等が続いた。

 伊藤塾では、9月7日(火)の時点ですでに1,100名※1の合格者が判明しており、現在も続々と合格の声が届いているという(※1 講座内訳:入門601名、講座・答練365名、模試134名)。[9月8日11時追記]

 司法試験受験をこれから検討する場合は、予備試験ルート・法科大学院ルート大きく2つの選択肢がある。法科大学院に進学を検討される方は「法曹コース」という選択肢も増えた。しかし、目標とすべきはあくまで「司法試験合格」。いずれのルートを選択するにせよ、最終ゴールである司法試験合格までを見据えた正しい合格戦略が必要となる。

 今回コメントをもらった伊藤塾では圧倒的な人数の合格者のデータを元にし、カリキュラムを開発し、毎年多くの合格者を輩出している。

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《編集部》

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