魚の骨が刺さる事故、4歳以下で多発…カレイ・ヒラメに注意

 魚の骨が刺さる事故は4歳以下の幼児に多いことが、東北大学が2021年9月8日に発表した調査結果より明らかになった。特にカレイ・ヒラメの骨が食道等に刺さると手術が必要になることが多いという。

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魚骨異物症例の年齢分布
魚骨異物症例の年齢分布 全 3 枚 拡大写真
 魚の骨が刺さる事故は4歳以下の幼児に多いことが、東北大学が2021年9月8日に発表した調査結果より明らかになった。特にカレイ・ヒラメの骨が食道等に刺さると手術が必要になることが多いという。

 魚の骨が口や喉に刺さってしまう疾患は「魚骨異物」と呼ばれる。魚骨異物は魚消費量が多い国で一般的な疾患だが、詳しい調査はあまり行われておらず、魚の種類によって骨の刺さり方や頻度が変わるかどうか明らかにされていなかったという。

 東北大学大学院医学系研究科の耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野、香取幸夫教授らのグループは、魚骨異物疑いで東北大学病院を受診した患者の詳しい調査を行った。2015年10月から2020年5月までの期間に魚骨異物の疑いで受診した患者は368例。そのうち医師が異物を確認した270例(74.3%)を調査対象に分析した。

 患者の年齢は、乳幼児がもっとも多く、0~4歳が全体の25.9%を占める。骨が刺さっていた部分は口蓋垂(こうがいすい、いわゆる「のどちんこ」)から舌根(舌の付け根の部分)にかけての中咽頭領域が87.4%と大多数を占め、特に口蓋扁桃(いわゆる「扁桃腺」)に刺さっている症例が多かった。

 魚の種類は、「ウナギの仲間」(ウナギ34例・アナゴ3例・ハモ2例)が14.4%ともっとも多く、「サバ」12.2%(33例)、「サーモン」12.2%(33例)、「アジ」11.1%(30例)、「カレイの仲間」11.1%(カレイ28例、ヒラメ2例)が続いた。

 魚骨異物を確認した270例のうち、診察中に骨が自然に脱落したのは12.2%(30例)、残りの240例で摘出術が行われた。12歳以下の小児例は139例で、中咽頭領域に骨が刺さっていた症例が99.3%(138例)を占め、内視鏡下摘出術を要した症例は22.3%(31例)だった。

 さまざまな魚の種類の中で、カレイ・ヒラメの骨は、下咽頭や食道に骨が刺さる頻度が30%と高く、自然に脱落する頻度が9.1%と少なく、内視鏡下摘出術や全身麻酔下での手術が必要になる症例が65.5%と多いことがわかった。

《工藤めぐみ》

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