【大学入学共通テスト2025】変更点や経過措置…河合塾

 河合塾は2021年9月30日、大学入試情報サイト「Kei-Net」の入試・教育トピックスに「2025年度共通テスト試験時間・旧課程経過措置公表」を掲載した。新教育課程となる2025年度大学入学共通テストについて、現行からの変更点や旧課程履修者への経過措置等をまとめている。

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2025年度共通テスト出題教科・科目、試験時間 (c) Kawaijuku Educational Institution.
2025年度共通テスト出題教科・科目、試験時間 (c) Kawaijuku Educational Institution. 全 2 枚 拡大写真
 河合塾は2021年9月30日、大学入試情報サイト「Kei-Net」の入試・教育トピックスに「2025年度共通テスト試験時間・旧課程経過措置公表」を掲載した。新教育課程となる2025年度大学入学共通テストについて、現行からの変更点や旧課程履修者への経過措置等をまとめている。

 「2025年度共通テスト試験時間・旧課程経過措置公表」は、文部科学省が9月29日に公表した通知「令和7年度(2025年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告(補遺)」について、具体的な内容をわかりやすくまとめたもの。

 これによると、2025年度大学入学共通テスト(以下、共通テスト)は現行と同じ2日間での実施となり、出題教科・科目の試験時間はおおむね現行の枠組みが踏襲されるが、「国語」は10分増の90分、「数学2」は10分増の70分となる。2025年度共通テストからの新教科である「情報」は、出題範囲や他教科の試験時間等を考慮し、60分で実施される。

 学習指導要領の改訂にともない、「地歴・公民」「数学」は、新たな出題科目での実施となる。現行の教育課程を履修した志願者(現高校1年生以上)に対しては、現行の共通テスト出題教科・科目を経過措置科目として出題する。新教育課程の「情報I」については、「希望者が選択可能な経過措置問題を出題する」ことが適切と判断。既卒者用に経過措置科目を出題するか、「情報I」の試験問題の中に既卒者用の選択問題を出題するかは、今後大学入試センターが検討する。理科は、新教育課程と現行の教育課程の間で学習指導要領および教科書で扱いが異なる内容に関して、必要に応じて既卒生が選択解答可能な問題を出題する場合があるとした。

 今後は、2022年度中に大学入試センターから経過措置問題を含む試作問題が公表予定。「情報」の経過措置問題の出題方法の他、経過措置科目を得点調整の対象とするか等の詳細も大学入試センターが検討するとしている。現在、国立大学協会は2025年度共通テストの扱いについて協議を進めており、「恐らく今秋には国立大学としての方向性が示される見込み」と記載。文部科学省は大学に対し2025年度入試の共通テストおよび個別試験の教科・科目の設定について、2年前を待たず可能な限り早期に予告・公表するようあらためて要請している。河合塾では「各大学がどのような形で入試を実施するか注目される」としている。

《奥山直美》

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