ノロウイルス等の感染性胃腸炎に注意…東京都

 東京都は2021年10月28日、ノロウイルス等による感染性胃腸炎に注意するよう呼びかけた。都内では、10月24日までに保育所で10件の集団感染事例が報告されている。例年、11月から集団感染が増え始めることから、こまめな手洗い等の対策を行うよう注意喚起している。

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都内における感染性胃腸炎の集団感染事例報告件数
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 東京都は2021年10月28日、ノロウイルス等による感染性胃腸炎に注意するよう呼びかけた。都内では、10月24日までに保育所で10件の集団感染事例が報告されている。例年、11月から集団感染が増え始めることから、こまめな手洗い等の対策を行うよう注意喚起している。

 感染性胃腸炎とは、おもにウイルス等の微生物を原因とする胃腸炎の総称。手指や食品等を介して口に入り、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐や下痢、腹痛等を引き起こす。特別な治療方法はなく、症状を軽減するための対症療法が行われる。

 感染性胃腸炎は例年、11月から増え始め、12月ごろをピークに3月まで多発する。東京都では昨シーズン(2020年9月~2021年8月)、都内の保育施設や高齢施設等から426件の集団感染事例が報告された。今シーズン(2021年9月~)は、10月24日までに保育所から10件の集団感染事例が報告されている。都内小児科定点医療機関264か所からの患者報告数は、第42週(2021年10月18日~24日)に定点あたり2.69人となっている。

 東京都では、対策のポイントに「こまめな手洗い」「二枚貝の十分な加熱調理」「吐物やふん便の適切処理」をあげ、集団感染が危惧される各施設では衛生的管理等に注意して対策するよう求めている。

《奥山直美》

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