「ほぼ皆既月食」の部分月食、11/19夕方から全国で観察可能

 2021年11月19日の夕方から宵にかけて、部分月食を全国で見ることができる。今回の部分月食は、月の直径の97%が地球の影に隠される「ほぼ皆既月食」と呼べるほど深い月食。日本の広い範囲で、月食の過程の大部分を観察できる。

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今回の食の最大時とほぼ同じ食分の部分食画像(2014年10月8日撮影) (c) 国立天文台
今回の食の最大時とほぼ同じ食分の部分食画像(2014年10月8日撮影) (c) 国立天文台 全 2 枚 拡大写真
 2021年11月19日の夕方から宵にかけて、部分月食を全国で見ることができる。今回の部分月食は、月の直径の97%が地球の影に隠される「ほぼ皆既月食」と呼べるほど深い月食。日本の広い範囲で、月食の過程の大部分を観察できる。

 月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶときに起こり、月が地球の影に隠されることで、月が欠けていく天文現象。地球の影にすべて隠される「皆既月食」、影に月の一部が隠される「部分月食」がある。

 11月19日は部分月食だが、月の大部分が影の中に入り込むため、「ほぼ皆既月食」と呼べるほど深い月食。アストロアーツによると、月の直径の97%が地球の影に入る。午後4時19分に満月が地球の影に入って月が欠け始め、満月は徐々に高くなると同時に欠けている部分の割合が大きくなっていく。

 欠けた割合がもっとも大きくなる「食の最大」は、午後6時3分。「全体的に赤みを帯びた、わずかに一部だけが白い満月が見られる」という。部分食が終わるのは午後7時47分。部分月食としては、1901年から2200年で最長の現象となる。

 国立天文台によると、北海道や東北地方北部では月食が始まる時刻、すでに月が地平線から昇っているため、部分月食を最初から見ることができる。一方、それ以外の国内の地域では、月食が始まる時刻に月がまだ地平線の下にあるため、月食の始まりを見ることはできず、月が欠けた状態で地平線から昇ってくる「月出帯食」となる。

 月食は、肉眼で十分に観察できる天文現象。月の色や形が変化していくようすは、肉眼でも良く見える。月の模様や変化をさらにじっくり眺めたいという人は、双眼鏡や望遠鏡を使うとより鮮明に観察することができる。

 国立天文台では、部分月食当日の11月19日午後4時から午後8時(予定)、三鷹キャンパス内から「ほぼ皆既の部分月食」をYouTubeの国立天文台チャンネルからライブ中継する。また、天体望遠鏡や双眼鏡等の光学製品を取り扱うサイトロンジャパンと天文ファン向けWebメディア「天文リフレクションズ」を運営するリフレクションズ・メディアも11月19日午後4時から午後8時、両社のYouTubeチャンネルで部分月食をライブ中継する。いずれも視聴無料。

《奥山直美》

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