絵本を寄付する「ブックサンタ2021」書店で実施
チャリティーサンタは、誰でも参加できる社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2021」を2021年11月1日より開始した。プロジェクトは2017年にスタートし、今年で5年目。42都道府県461店舗の書店で参加できる。
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ブックサンタは「書店で誰でもサンタクロースになれる」をコンセプトに2017年にスタートした。寄付を受け付けているパートナー書店で、子供たちに送りたい本を選んで購入し、そのまま本を書店に預けると、チャリティーサンタを通して貧困や災害などで困難な状況にある子供たちへ本を届けてもらえるという仕組みだ。
寄付した人には、ブックサンタ参加ステッカーとサンクスレターがプレゼントされる。サンクスレターに記載されているQRコードから、プロジェクトの進行状況や子供たちが本を受け取った時のようす、手紙等を見られるという。自分が寄付をした後のようすがわかると、より社会貢献の実感が持てるので、これは寄付した人にとって嬉しいお返しだろう。
2021年は新たに全国の未来屋書店等が加わり、42都道府県461店舗がパートナー書店となっているので、より気軽に参加できる。書店に足を運ぶのが難しい人のために、専用オンライン書店とクラウドファンディングから寄付を行うという方法も用意されている。参加書店のリストや、オンライン書店、クラウドファンディングについての詳細等は、ブックサンタ2021の公式イベントWebサイトを参照のこと。
ブックサンタを企画・運営しているチャリティーサンタは、「子供たちに愛された記憶を残すこと」をミッションとして掲げ、「子供のために大人が手を取り合う社会」を目指す。2008年に活動を開始し、2014年にNPO法人化した。代表は清輔夏輝氏。サンタクロースの訪問事業や、ブックサンタのみならず、困窮する子供たちを励ます数々の活動を行っている。
ブックサンタのプロジェクトは、年々規模が拡大し、初めの年には848冊だった寄付冊数が、2020年には20倍超の2万冊(リアル書店、オンライン書店、クラウドファンディングの合計数)を超えて集まるようになったという。
一人でも多く、チャリティーサンタが直接届けられない地域の子供たちにも本が届くように、厳しい環境にいる子供を支援する全国120の団体との連携も行っている。連携団体は、公募のうえで選考を行い、説明会を実施し、趣旨をよく理解してもらったうえで参加となる。他にも、寄付をしてくれた人たちからアンケートを取り、継続した活動の改善を行っている等、チャリティーサンタが、丁寧かつ熱心に活動する団体であることがうかがえる。
チャリティーサンタと連携団体で支援対象の子供の人数から算出し、2021年の寄付の目標冊数は6万冊(6万人)となった。目標数に達した場合は、最終受付日の12月24日より前倒して受付を終了する(イベントサイトにて現在の冊数が通知される予定)。
寄付は絵本に限らず、乳児から中高生の本まで幅広く受け付けている。全体的に絵本の寄付が多いことから、小学生向けの児童書や、中高生向けの本のニーズが高いという。
他にも、団体では、サンタクロースに扮するボランティアや、ブックサンタを継続して支えてくれるサポーターも募集しているので、ブックサンタを通じて、さまざまな形で社会貢献に参加できる。
クリスマスに、誰かの笑顔を思い浮かべてプレゼントを選ぶのは、とても楽しいひとときだろう。顔を見たことはなくても、サンタクロースを見て、驚き喜ぶ子供たちを想像すると、「クリスマスにするボランティア」も新しい喜びを連れてきてくれそうだ。
《編集部》
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