2021年もっとも売れた本「スマホ脳」オリコン年間BOOKランキング

 ヒットチャート等をはじめとするランキング情報を提供するオリコンは、2021年11月29日に14回目となる「オリコン年間BOOKランキング2021」を発表した。2021年総合1位「もっとも売れた本」はアンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」となった

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アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」
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 ヒットチャート等をはじめとするランキング情報を提供するオリコンは、2021年11月29日に14回目となる「オリコン年間BOOKランキング2021」を発表した。2021年総合1位「もっとも売れた本」はアンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」となった。2020年11月に刊行後、部数を伸ばし続け、累計発売部数は60万部を突破した。

 「スマホ脳」は、スマホをはじめとするデジタル機器が人間の脳に与える影響を、膨大な研究結果からスウェーデンの精神科医である著者がわかりやすく伝えた本。世界16か国で発売され、日本でも発売当初から各書店チェーンが展開、数々のメディアに取り上げられた。また、教育大国スウェーデンでは、学力低下、記憶力減退、うつ、睡眠障害、依存といった数多くの悪影響を指摘し、社会現象といえる反響を呼んだ。

 同書が支持を得た背景には、コロナ禍により自宅で過ごす時間が増え、デジタルツールとの接触時間が増えたこと。そして「GIGAスクール構想」の前倒し等、「デジタルツールの悪影響」への懸念が社会的に高まったことがある。

 著者のハンセン氏は「オリコン年間BOOKランキング2021」1位の報に、「日本の読者が『スマホ脳』に関心を示してくださったことに深く感謝します。コロナ禍が収まらぬ中、デジタルツールの役割は増すばかりです。しかし、だからこそ私たち人類はデジタルに『支配される』のではなく、『使いこなす』方法をあらためて考えなければなりません。その議論のきっかけに本書がなれば光栄です」とコメントしている。

 続いて2位は両@リベ大学長による著書「本当の自由を手に入れる お金の大学」、3位は吾峠呼世晴「『鬼滅の刃』吾峠呼世晴画集-幾星霜-」がランクインした。

《編集部》

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