仙台育英学園、国内初「BTECセンター」開設…2022年より試験導入
仙台育英学園とイギリス・ピアソン社は2021年12月13日、日本初となる「BTECセンター」を仙台育英学園に開設したと発表した。ピアソン社が手掛ける専門科目の国際資格が取得ができる学習プログラム「BTEC」を2022年度より試験導入し、2024年度の本格導入を目指す。
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仙台育英学園が運営する秀光中学校・仙台育英学園高等学校は、現在IB(国際バカロレア)の学習プログラムであるMYP・DPの実践により、世界の複雑さを理解し対処できる生徒の育成を目指した教育を進めている。今回、新たなグローバル学習プログラムとして「BTECプログラム」を仙台育英学園高等学校に導入することを決定。日本国内初となる「BTECセンター」を学園内に開設した。
BTEC(The Business and Technology Education Council:商業技術教育委員会)は、イギリスにおいてピアソン社が手掛ける中等教育課程・高等課程で専門科目の資格取得ができる学習プログラム。BTECで取得できる資格は、農業、看護、コンピューター、デザイン、水産学、家政、ホテル 経営、ビジネス・財政、建築、工学、一般アート・デザイン、園芸、ホテル・ケータリング等、多岐にわたる。
その内、仙台育英学園では、スポーツ分野に特化したプログラム「スポーツビジネス・管理」を授業に導入する。スポーツやマネジメントに関する専門的な知識・技能を習得するだけでなく、思考力や実践力等を授業の中で培うことを目的とし、スポーツ分野のグローバルスタンダードな専門教育に挑戦することで、スポーツ分野における世界レベルへの興味関心を育てる。また、生徒が進学や将来の職業選択をする際に習得した専門知識・技能や思考力・実践力に関連する分野を選択できる等、将来の可能性を広げることにも期待が寄せられる。
ピアソン社は2022年4月に日本語版のプログラムを開発し日本への進出を予定しており、今回、仙台育英学園と共に日本初の試みに挑戦することを決定。2022年度は試験導入とし、仙台育英学園高校英進進学コースの希望する生徒約20人を対象に、年間180時間程度のユニット編成を行う予定。その後、2023年度の本格導入への移行期間を経て、2024年度からの本格導入を目指している。
2021年10月末に開催した説明会では、すでに20人以上の生徒が受講を希望しているという。仙台育英学園は、BTECセンターを学園内に設置することでピアソン社との連携が取りやすくし、生徒や職員がスムーズに世界レベルの教育機関との情報交換を行うことを可能にしたいねらい。グローバルスタンダードな教育を追求することで生徒たちの選択肢を増やすことを目指す。
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