首都圏在住の受験生、受験地域の拡大を検討…大学のオンライン化

 オンライン試験システムを提供し、入試DXをサポートしているサーティファイは2021年11月、受験生の保護者を対象に「新型コロナウイルス前後での受験についての意識調査」を実施。首都圏在住の受験生の保護者約25%が、受験地域を拡大を検討していることがわかった。

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新型コロナウイルスが拡大以後(2020年4月以後)、受験を検討している大学は増えましたか?
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 オンライン試験システムを提供し、入試DXをサポートしているサーティファイは2021年11月、受験生の保護者を対象に「新型コロナウイルス前後での受験についての意識調査」を実施。首都圏在住の受験生の保護者約25%が、受験地域を拡大を検討していることがわかった。

 調査は2021年11月8日~2021年11月17日、首都圏(1都3県)の受験生の保護者を対象に、インターネットにて行われた。有効回答数は305名。

 最初に「新型コロナウイルスが拡大以後(2020年4月以後)、受験を検討している大学は増えましたか?」と質問したところ、23%が「はい」と回答。「検討先の地域の拡大に、新型コロナウイルス感染症は影響していますか。」との質問には、問1で「はい」と答えた人のうち62%が「影響している」と回答した。

 続けて「受験を検討している地域が増えた理由を教えてください」と尋ねたところ、「オンライン授業が増えて、首都圏の大学を選ぶ理由がなくなったから」と回答した人が57%でもっとも多く、過半数に達していた。ついで「少しでも感染リスクを抑えたいから」「移動コストが減って、出願に割くことができる費用が増えたから」「家族や友人の近くに居たい意向が高まったから」と回答した人も、それぞれ30%前後みられた。

 調査の結果、首都圏在住の保護者約25%が、受験大学の拡大を検討していることがわかった。その理由として、新型コロナウイルスの影響や、大学のオンライン化が進んだことが考えられる。オンライン入試が進めば、受験生は今までかけていた宿泊費や移動費を別の学校の受験費用に充てたり、新生活の費用に充てたりでき、大学としては地方受験の会場費や人件費を、別の用途に充てることもできる。

 また、大学のオンライン化が進み、首都圏から遠方の大学への受験を検討することは、入学者の確保が課題となっていた地方大学にとって、大きな契機となり得ることは間違いないだろう。

《木村 薫》

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