【大学受験2022】コロナ救済策の概要まとめ…旺文社

 旺文社教育情報センターは2022年1月12日、「文科省 共テが受験できなかった場合、個別試験で合否判定を大学に要請!」をWebサイトに掲載した。文部科学省が示した方針をもとに、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた受験生に対する救済策の概要をまとめている。

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 旺文社教育情報センターは2022年1月12日、「文科省 共テが受験できなかった場合、個別試験で合否判定を大学に要請!」をWebサイトに掲載した。文部科学省が示した方針をもとに、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた受験生に対する救済策の概要をまとめている。

 文部科学省の末松信介大臣は1月11日の会見で「共通テスト本試験、追試験ともに受験できなかった受験生は個別試験で合否判定」「個別試験の追試、振替日程に、再度の追試の設定」等を全大学に要請することを公表。同日、受験機会のさらなる確保を依頼する文書を全大学に出した。

 旺文社教育情報センターの「文科省 共テが受験できなかった場合、個別試験で合否判定を大学に要請!」は、文部科学省が1月11日に発出した依頼文書「令和4年度(2022年度)大学入学者選抜における受験機会のさらなる確保について」の概要をまとめたもの。

 共通テストの本試験・追試験いずれも受験できなかった受験生が出た場合は「個別試験、調査書等による合否判定を実施」、大学の個別試験の本試験や追試験・別日程への振替のいずれも受験できなかった受験生が出た場合は「その受験生が共通テストを受験していれば、共通テスト、調査書等で合否判定を実施」と、追加的に検討すべき方策例を示している。

 大学の個別試験の本試験や追試験・別日程への振替のいずれも受験できなかった受験生が、共通テストの本試験・追試験いずれも受験していない場合については「その受験生を対象とした再度の追試験の機会を設定。個別試験を実施するか、それが困難な場合、受験生本人が記載する活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書や、小論文、面接、調査書等を組み合わせた選抜を実施すること」と記している。

 また、出願したにもかかわらず、新型コロナの影響で共通テスト、個別試験のいずれも受験できなかった受験生が出た場合に備え、受験生からの相談に応じ、「受験機会の確保について情報を提供するための窓口等相談体制を設ける」とも記載。「再追試による選抜を行う場合には、2022年3月26日以降に実施。入学時期が4月1日以降になることもあり得ること」等も盛り込んでいる。

 医師の診断書の提出等については「困難な場合を考慮し、個々の受験生の状況に応じて対応する」、濃厚接触者の確認については「濃厚接触者に該当すると判断した保健所の名称や保健所から連絡があった月日等の自己申告により行うことが考えられる」と示している。

 旺文社教育情報センターでは、今後、各大学から対応策や相談窓口設置の案内等がWebサイトで公表されていくと予想。志望校のWebサイトで各種情報をチェックし、出願や受験に際して常に確認してほしいとしている。

《奥山直美》

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