リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<国語>講評(スクール21 提供)
昨年に比べ難化しました。 特に説明的文章では文章の抽象度が上がり、少ない具体例から理解するためのとっかかりを探すのに、苦労した受検生が多かったと思います。
大問1.文学的文章
これまで多かった同年代の主人公よりも、少し年齢が上がり、大人の気持ちの理解を問う内容でした。その分昨年よりも難化しました。 記述問題では問2は指定語句がなく、傍線部で場面が切り替わっているので、どの箇所を解答の材料にしたらいいか、難しかったかもしれません。
大問2.知識問題
漢字の問題では「割く」が少し難しかったでしょう。
問2の品詞の問題は、品詞をきちんと理解し、区別できていないと正答できない問題でした。 資料の問題では、「話し合いの様子」を読み込まないと、答えにたどり着けない内容でした。 ここで時間を予想以上にかけてしまった受検生も、多かったでしょう。
大問3.説明的文章
今年は倫理に関する文章で、具体例が少なく、抽象的なものであったため、受検生にとって読みにくいと感じられたかもしれません。
選択肢の問題では似た内容が書かれているケースが多く、違いを見極めるのが大変だったと思います。 問5の記述問題では指定語句が定められており、時間をかければ答えられる問題でした。
大問4.古文
基本的な内容だったので、高得点が期待されます。
古文の基本となる、「誰がどうしたのか」というストーリーをしっかり追えれば、簡単だったでしょう。
大問5.条件作文
条件となる資料の数が、昨年の1つから2つに増えました。
資料の内容は具体的ですが、書くべき内容は「コミュニケーションを図るときに気をつけること」というように、それを抽象化させなくてはいけない分、難しいものでした。
-- このレポートは令和4年2月24日(木)に速報としてスクール21により作成されたもの。
協力:スクール21