【大学受験2022】英語外部検定利用入試、前年度より増加

 旺文社教育情報センターは2022年2月25日、「外部検定利用入試 2022年は424大学!」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。入試改革が実装された昨年2021年と比べ、今年2022年は各大学の入試全般の変更は落ち着いているが、それでも外検利用大学は増加した。

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外検利用大学数
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 旺文社教育情報センターは2022年2月25日、「外部検定利用入試 2022年は424大学!」と題した入試分析をWebサイトに掲載した。入試改革が実装された昨年2021年と比べ、今年2022年は各大学の入試全般の変更は落ち着いているが、それでも外検利用大学は増加した。

 「外部検定利用入試 2022年は424大学!」は、2022年度入試について、旺文社教育情報センターが全大学の募集要項、入試ガイド、Webサイト等を調査してデータをまとめたもの。専門職大学、通信のみの大学、文部科学省所管外の大学校はデータから除いている。

 2022年の利⽤⼤学数は、一般、総合型・推薦型の合計で424校(全⼤学の55.6%)。⼀般選抜は243校で31.9%、総合型・推薦型は379校で49.7%。いずれも毎年増加している。

 国公私⽴⼤別にみると、国公⽴⼤はほとんど変化がみられないが、私⽴⼤は増加していることがわかる。外検利⽤⼤の割合は、⼀般選抜は、国⽴⼤19.5%、公⽴⼤5.3%、私⽴⼤37.9%。TEAP、国⽴⼤58.5%、公⽴⼤33.0%、私⽴⼤51.2%。それぞれの合計は国⽴⼤61.0%、公⽴⼤33.0%、私⽴⼤58.5%」となる。(合計は⼀般、総合型・推薦型の両方をやっている⼤学があるため、単純に両⽅の割合を⾜した数値にはならない)。

 各外検の採用率は「英検」が1位で、毎年ほとんどの⼤学で利⽤できる。2位は「GTEC CBT」で、利⽤できる⼤学⼊試は8割程度。3位は一般選抜が「TEAP」、総合型・推薦型が「GTEC検定版」だった。

 ⽂部科学省が2017年7⽉に発表した2021年の⼊試改⾰に関わる実施⽅針では、できるだけ多くの外検を利⽤するように求めていた。しかし、実際に受験生が利用する外検は「英検」に集中している。各外検の採⽤率は、以前はもっとバラバラだったが、ここ数年は均⼀化の⽅向に向かっているという。

《木村 薫》

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