発達障害の子供の就学に不安…周囲の理解不足感じる9割

 コペルは、発達障害の子供をもつ保護者1,002人に、「発達障害(ASD)」に関する調査を実施。子供への対応方法や就学に関する不安を抱えている親が多いことがわかった。また9割近くの親が周囲の理解不足を感じており、周囲に対し理解を求める親も多い。

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「コミュニケーションが取りづらいと感じる」「落ち着きがないと感じる」
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 コペルは、発達障害の子供をもつ保護者1,002人に、「発達障害(ASD)」に関する調査を実施。子供への対応方法や就学に関する不安を抱えている親が多いことがわかった。また9割近くの親が周囲の理解不足を感じており、周囲に対し理解を求める親も多い。

 調査は、療育・児童発達支援スクール「コペル+(コペルプラス)」を運営するコペルが実施したもの。2022年3月11日~3月14日にインターネットで調査した。

 まず、子供の特性についてどのように感じているか尋ねた。コミュニケーションが取りづらいと感じるかを聞いたところ、「とても感じる」「感じる」を合わせると7割以上。また落ち着きがないと感じるかを聞いた質問には、「とても感じる」「感じる」との回答が8割を超えた。

 次に、親としての対応について質問した。子供の特性に合わせた対応ができていると思うかを尋ねると、約7割が「あまりできていない」「できていない」と回答。脳の機能障害とわかっていてもイライラしてしまうことがあるかの質問には、9割以上が「頻繁にある」「たまにある」と回答した。さらに、子供の心のケアについて気になることがあるかを尋ねると、「ある」と回答した人は約9割を占めた。

 続いて、周りの目が気になるかを聞いたところ、7割近くが「常に気になる」「気になる」と回答。周りからの理解が少ないと感じるかという質問には、「とても感じる」「多少感じる」が9割近くにのぼった。

 最後に、就学先について質問した。未就学児をもつ親に、就学先選びで不安なことがないかを聞いたところ、「選び方や基準がわからない」「相談できる人がいない」との回答が多かった。小学生の子供をもつ人に、現在の就学先に子供が満足しているかを尋ねると、約3割が「あまり満足していない」「満足していない」と回答した。

《竹間たまみ》

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