近年、Society5.0や新型コロナウイルス感染症への対応に代表される変化が激しく予測困難な時代となり、人間個人や国際社会においても多様な価値観が存在する現状を踏まえた対応。教育学部の初等教育教員養成、中等教育教員養成、特別支援教育教員養成、養護教育教員養成という4課程を1つの「学校教育教員養成課程」にまとめることで、教員免許の学校種や専門的能力を超えて、子供の発達・成長を含む学校教育全体を俯瞰した、教師に共通に必要な資質・能力を育成するとしている。
「学校教育教員養成課程」では、新たに「教育創成科目」を創設。学校段階の接続を見通して指導する力、教科横断的な視点で学習内容を組み立てる力、他者・社会と協働して学校や社会をより良く変革することに自律的・主体的に取り組むことができる力のより効果的な育成を図る。
また、現代的な教育課題等をより共通的に学ぶことを目的に「学校教育」「学校心理」「国際教育」「環境教育」という4つの選修を1つにまとめた「現代教育実践コース」を新設。情報活用能力の育成が指摘され、特に高等学校情報化の重要性が飛躍的に高まっている状況を踏まえ、中等教育専攻情報コースを新設し、情報教育を担う教員の養成も強化する。
教育学部の教育支援課程については、サブコースをコースに一本化。教員免許取得のための科目に縛られない、専門性に特化した教育支援者の育成を今後も続けていく。
改組後、学校教育教員養成課程は「初等教育専攻（A類）」「中等教育専攻（B類）」「特別支援教育専攻（C類）」「養護教育専攻（D類）」の4専攻27コース4プログラムで構成。募集人員は825人で、旧4課程の合計から増減はない。教育支援課程は1専攻7コースとなり、募集人員は改組前と同じ185人。
