子供のための相談サイト開設…スポーツ現場の暴力行為等

 日本スポーツ協会は2022年7月22日、スポーツにおける暴力・暴言・ハラスメントで困っている子供たちのための相談窓口のWebサイトを開設した。専門相談員(弁護士)に直接、無料で相談できる。

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JSPO相談窓口ってなに?
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 日本スポーツ協会は2022年7月22日、スポーツにおける暴力・暴言・ハラスメントで困っている子供たちのための相談窓口のWebサイトを開設した。専門相談員(弁護士)に直接、無料で相談できる。

 日本スポーツ協会(JSPO)は、スポーツを「する」「みる」「ささえる」ための環境づくりを行っている。2013年に「スポーツにおける暴力行為等相談窓口」を設置し、相談を受け付けている。相談窓口に寄せられる暴力行為等の相談のうち、被害者の60%以上が小学生、中学生、高校生となっている。また、相談者は保護者等の大人が多数を占めるが、件数は少ないものの、被害を受けた子供たち本人から相談を受けることもある。

 今回開設した子供たちのための暴力行為等相談窓口Webサイトは、相談窓口についての紹介、相談窓口でできること、相談前に準備できるとよいこと等をまとめている。相談は、専門の相談員(弁護士)が無料で対応。「電話で相談」「FAXで相談」「Web(相談フォーム)で相談」の3つの方法があり、電話相談は毎週火・木曜の午後1時~午後5時、その他は24時間で受け付けている。文書で説明しづらい、今すぐに話を聞いてほしい場合は、電話相談を勧めている。

 匿名での相談も可能。「相談窓口の対象になるかわからない」「どこに相談してよいかわからない」等の事前相談や、「自分は被害者ではないが、不適切行為を目撃した」といったケースの相談もできる。

 窓口では、「JSPO公認スポーツ指導者資格認定者」「スポーツ少年団登録者」等が、スポーツ活動現場において暴力・暴言・ハラスメント・差別的言動・不適切指導等を行った場合に相談内容を聞き、必要に応じた処分を行う。相談前に可能であれば、違反行為がわかる動画・音声・写真・記録(いつ、誰が、誰に対して、どのようなことをどのように行ったか等を日付順に整理)が準備できるとよい。

 相談窓口の詳細はWebサイトで確認できる。JSPO相談窓口では今後も、暴力、暴言、ハラスメント等で悩んでいる子供たち本人が相談しやすい窓口運営と環境の整備に取り組んでいくという。

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《田中志実》

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