大阪大、数理・データ科学教育研究センターにeラーニング活用

導入実績2,000超を誇るeラーニング専門ソリューション企業、デジタル・ナレッジは、大阪大学数理・データ科学教育研究センター(以下MMDS)にeラーニングシステム「KnowledgeDeliver」を提供し、同センターが行う高度データ関連活用人材育成の取り組みをサポートした。

デジタル生活 その他
MMDSの主な取り組み
MMDSの主な取り組み 全 2 枚 拡大写真

 eラーニング専門ソリューション企業のデジタル・ナレッジは、大阪大学の数理・データ科学教育研究センター(以下MMDS)にeラーニングシステム「KnowledgeDeliver」を提供し、同センターが行う高度データ関連活用人材育成の取組みをサポートした。

 大阪大学が2015年に設立した数理・データ科学教育研究センター(MMDS)は、社会のあらゆる場面でDX化が進む中、数理・データサイエンス・AIを自在に扱うことのできる高度データ活用人材の育成等、問題意識のもと学生や社会人向けの人材育成にいち早く取り組んできた。当初は大阪大学の一部局として発足したMMDSだが、2017年度には文部科学省による共通政策課題「数理及びデータサイエンスに係る教育強化」において、東京大学や京都大学等と並ぶ全国6拠点の1つに選定された。さらに同事業の全国展開に伴い、多数の大学が参加を表明する中で、MMDSは近畿ブロックと中国・四国ブロックにおいて拠点校という役割を担い、教材開発、教員の育成等あらゆる面から周辺大学をサポートしていくことになった。それ以来、外部企業・機関とも連携し、国内外で高まる高度データ関連活用人材の需要に応えるべく日々取組みを深化させている。

 こうした多岐にわたる取組みの中、MMDSでは複数の大学において共通プラットフォームとして利用可能なeラーニングシステム(LMS)の導入が急務となった。システム選定にあたってはクラウド運用や動画・PPT・PDFファイルの運用が可能かどうかを重視、動画コンテンツ作成機能を有している点、動画コンテンツ運用のためのストリーミングサーバー『Video+』が利用できる点等が決め手となりKnowledgeDeliverを採用され、KnowledgeDeliverは動画配信機能を有し授業のライブ配信・オンデマンド配信にも対応。教材作成・学習管理はもちろん、eコマース・決済連携、外部システム連携、オンラインCBTソリューション等あらゆる課題に対応したソリューション群を備え、高品質なオンライン教育の実現をサポートしている。

 MMDSの活動のうち、「DuEX」「HRAM」「AI・データ利活用研究会」において横断的にKnowledgeDeliverを活用を始め、のべ2,000人以上の学生や社会人にeラーニングプログラムを提供している。現在学部教育、社会人教育を行ううえでeラーニングは欠かせないものとなっている。また、豊富なeラーニングコンテンツを活かし有料のリカレントコースを運営できるようになったことで、国の補助金に頼らない自立的なセンター運営が可能となった。

 今後は、新事業「数理・データサイエンス・AIエキスパート人材育成」の立ち上げにより、産業のイノベーションと学問の活性化の同時実現を目指す。また、HRAMのリカレントコースの受講者拡大や、修了証発行の自動化などあらゆる業務の自動化に取り組み、地域と社会への貢献を目指すという。


《千葉 智加》

【注目の記事】

この記事の写真

/

特集