高校生8割、月平均8時間の読書…お小遣いの4分の1は書籍に

 現役高校生の82%は月平均の読書時間が8時間あり、お小遣いの4分の1を書籍購入に使っていることが、リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」が発表した調査結果から明らかとなった。

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読書実態調査2022
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 現役高校生の82%は月平均の読書時間が8時間あり、お小遣いの4分の1を書籍購入に使っていることが、リクルートが提供する進路情報メディア「スタディサプリ進路」が発表した調査結果から明らかとなった。
 
 SNSに動画等さまざまな娯楽があふれる中、若者の読書離れが課題となっている。読書実態アンケート2022では、「スタディサプリ進路」の高校生エディターと公式LINE登録者1,000人を対象に、現役高校生の読書事情をインターネットで調査した。調査期間は、2022年8月16日~18日。
 
 まず、読書(活字の本・マンガ・雑誌を含む)をしているか尋ねたところ、82%が「読書をする」と回答。実際は高校生の多くが書籍に触れていることがわかった。書籍の内訳は「活字の本」と「マンガ」が7割以上、一方「雑誌」は3割と少なかった。

 読む目的は、1位「リフレッシュ」、2位「ただただ好きだから」、3位「現実逃避したい」がTOP3に入り、楽しみな息抜きとして読書に向き合っているようすがわかる。

 次に読書時間を尋ねたところ、1か月あたりの読書時間は平均8.0時間、1日換算すると約16分だった。学年別では、高1が9.8時間、高2が8.9時間、高3が6.9時間と、学年が上がるにつれ受験等で勉強が忙しくなる分、読書時間が少なくなっているようすがうかがえる結果となった。

 毎月書籍に使う費用は全体平均で月1,410円。これは、お小遣いの平均額5,582円の4分の1を使っている計算になる。また、本を手に取るきっかけは「店頭のPOP」が54.4%と圧倒的に多く、「友達のお勧め」「インフルエンサーの紹介」「ネットの広告」がいずれも3割弱となった。オンラインでの買い物が日常的となったにもかかわらず、実店舗で購入する高校生が多いことが明らかとなった。

 現役高校生は活字離れしていて動画好きという大人の思い込みを覆す結果になり、「スタディサプリ進路ブック」編集長の仲井美夏氏は、「読書中は物語に没頭して『リフレッシュ』しながら、紙ならではの『質感』『匂い』『めくるわくわく感』を堪能しつつ、読後は部屋に飾って気持ちを上げる…無料で読めるものも多い中、買うからには『現物をとことん味わい尽くす』のが今の高校生の読書の流儀のようです」とコメントを寄せている。なお、アンケートの詳細は「スタディサプリ進路」内の「#高校生なう」で確認できる。

《川端珠紀》

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