ベネッセ、アップとお茶ゼミのグループ内合併を延期

 ベネッセホールディングスは、2022年10月1日付けで予定していた、アップとお茶の水ゼミナールのアップを存続会社とするグループ内合併について、延期を発表した。効力が発生する合併期日を2023年1月1日(予定)に変更する。

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新ブランド「お茶ゼミ√+」(お茶ゼミルータス)
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 ベネッセホールディングスは、2022年10月1日付けで予定していた、アップとお茶の水ゼミナールのアップを存続会社とするグループ内合併について、延期を発表した。効力が発生する合併期日を2023年1月1日(予定)に変更する。合併延期は手続きの都合によるもの。

 今回の合併は、首都圏高校生の成績上位層における大学受験動向の「現役重視」「難関国立・理系大学志向」の高まりに対応する新たな指導内容を提供する体制づくりを意図するもの。

 中高一貫校や高等学校における指導内容の変化を受け、今後も生徒のニーズに応えていくために難関大学(国立理系)の指導の強化策が必要となっていた現役生対象・難関大受験予備校の「お茶の水ゼミナール」に、関東を含む全国の難関国立大や理系大学受験の指導ですでに実績を上げているアップ「研伸館」のノウハウを導入。両社の強みを融合させた指導内容を受験生に提供していく。

 これに伴い、お茶の水ゼミナールが運営する「お茶の水ゼミナール」および「Private School」ではそれぞれ、新ブランド名「お茶ゼミ√+(お茶ゼミルータス)」および「√+Private School(ルータスプライベートスクール)」でのサービスを、今回の合併延期に関わらずすでにスタート。2023年度3月からの新年度には、アップのノウハウも十分に取り込んだ新ブランドでの年間講座を開始させる。アップは、首都圏での初拠点となる渋谷校を2023年度に開校するため、2022年5月30日、中学受験部門「進学館√+」の準備室を開設している。

 ベネッセホールディングスでは、両社のシナジーによる競争力を高める新ブランドでの予備校事業展開は、今回の延期に関わらず予定通り推進してゆくとしている。

《増田有紀》

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