神奈川県公立高、退学者が増加…理由は「進路変更」

 神奈川県は、県内の公立高等学校等生徒の2021年度(令和3年度)における転・編入者、転出者、退学者、長期欠席者等の状況を公表した。退学の理由としてもっとも多かったのは「進路変更」であること等が明らかになった。

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異動状況総括表(全日制)
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 神奈川県は、県が実施する「公立高等学校等生徒の異動及び進路に関する調査」「令和3年度神奈川県児童・生徒の問題行動・不登校等調査」および、文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の調査結果をもとに、県内の公立高等学校等生徒の2021年度(令和3年度)における転・編入者、転出者、退学者、長期欠席者等の状況を公表した。

 調査期日は2022年(令和4年)5月1日。集計対象は、全日制、定時制、通信制の県内公立高等学校153校 (県立138校・市立15校)および、県内公立中等教育学校後期課程2校(県立2校 ※全日制に含めて集計)。

 集計結果によると、神奈川県公立高等学校等の「全日制課程」における2021年度当初の在籍生徒数は12万2,244人であったのに対し、年度末の在籍生徒数は12万71人であった。退学者数は1,089人で、前年度と比べて98人増加している。退学の理由としては、「進路変更」がもっとも多く41.1%、ついで「学校生活・学業不適応」36.6%、「学業不振」10.0%の順となっている。欠席日数と出席停止・忌引き等の日数の合計が30日以上にわたる長期欠席の生徒数は5,792人で、前年度より797人減少している。転・編入者数は72人、転出者数は1,152人であった。

 「定時制課程」については、年度当初の在籍生徒数は5,162人であったのに対し、年度末在籍生徒数は4,676人。退学者数は459人で、前年度と比べて18人減少している。退学の理由としては「進路変更」がもっとも多く、ついで「学校生活・学業不適応」「家庭の事情」「病気・けが」の順となっている。

 「通信制課程」では、年度当初の在籍生徒数は3,634人であったのに対し、年度末の在籍生徒数は3,517人。退学者は331人で、理由別では「進路変更」がもっとも多かった。


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《木村 薫》

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