ハイテク玩具の売上が3年で約2倍…クリスマス人気商品予測

 ハピネットは、自社の流通データをもとに分析した2022年度上半期までの玩具販売動向と、クリスマス、年末年始の売れ筋商品に関するレポートを作成した。

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ハイテク玩具/パソコン、タブレット系玩具売上推移
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 ハピネットは、昨年に引き続き自社の流通データをもとに分析した2022年度上半期までの玩具販売動向と、クリスマス、年末年始の売れ筋商品に関するレポートを作成した。

 ウェアラブルやタッチ液晶を搭載した電子玩具のヒットにより、バンダイの「たまごっちSmart」シリーズやタカラトミーの「ぷにるんず」等のハイテク玩具の売上は2019年度からの3年推移で190%と、約2倍に拡大している。また、2020年より小学校でプログラミング学習が必修化されたことを受け、パソコンに慣れる目的で多数の学習メニューを搭載するパソコン・タブレット系玩具の売上が3年推移で154%と、約1.5倍の伸びとなった。

 2021年の1月から10月の売上上位30商品のうち、パソコン・タブレット系玩具の売上平均金額と11月から12月の売上平均金額を比較すると、約7倍の差となった。パソコン・タブレット系玩具は2万円前後の高額商品が主流のため、クリスマスといった特別な時期のプレゼント需要が高いと推察される。

 2022年のクリスマスイブとクリスマス当日が土曜日、日曜日と重なるのは、11年ぶり。店舗での購入は直前にプレゼントとして商品を購入する層が多いことから、12月第4週(12月23日、24日)に集中すると予想される。また近年は、ECサイト経由の購入者も増えており、商品到着までのタイムラグがあることから、期間に余裕をもって早めに購入する傾向にある。

 学習もできる「パソコン・タブレット系玩具」が引き続き好調と見込まれ、タッチ液晶を搭載したハイテク玩具、電子玩具が引き続き好調に推移すると予想される。また、入園・入学前の準備にとしても活用できるパソコン・タブレット系玩具の人気も継続すると考えられる。

 コンビニエンスストアが、エンタテインメント商材を購入する場として定着しつつあり、2017年度から2021年度までの5年推移で、一番くじをはじめとしたくじ商品や「ポケモンカードゲーム」「ONE PIECEカードゲーム」等のトレーディングカード商品が好調に推移している。売上は約2.5倍となっており、コンビニエンスストアでの玩具関連商材売上の好調が継続している。コンビニエンスストアで玩具や雑貨等のエンタテインメント商材を購入できるという消費者の認知度が高まってきていることに加え、くじ商品等、コンビニエンスストア独自のエンタテインメント商材の盛り上がりにより、2022年度は4月から9月の上半期だけで、2020年度までの過去4年間の通期売上を上回って推移している。


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《千葉 智加》

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