Z世代志望業界「メーカー」最多…起業志望は8人に1人

 ペンマークは2022年11月22日、「新型コロナウイルスの影響による、Z世代の学生生活の変化についての実態調査」の結果を公表した。就職活動の志望業界は、「メーカー」が最多となり、起業志望は約8人に1人にいることがわかった。

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 ペンマークは2022年11月22日、「新型コロナウイルスの影響による、Z世代の学生生活の変化についての実態調査」の結果を公表した。就職活動の志望業界は、「メーカー」が最多となり、起業志望は約8人に1人にいることがわかった。

 調査は、大学生向け履修管理SNS「Penmark」を利用している現役学生22万9,617人を対象に実施。調査期間は2022年9月22日~30日で、スマートフォンを利用したWeb調査を行った。なお、大学校・短期大学等や文系理系以外の学部を含む。

 就職活動の志望業界を聞くと、「メーカー(23.9%)」がもっとも多い結果となった。ついで、「IT・ソフトウェア・通信(17.2%)」「商社(15.3%)」と続いた。1位の「メーカー」については、すべての学年で20%以上の学生が志望していた。

 また、「自分で起業したい(12.4%)」を選ぶ学生は、約8人に1人の結果となった。起業志望の学生の割合が高い大学をみると、1位「日本大学(2.50%)」、2位「慶應義塾大学(1.61%)」、3位「近畿大学(1.55%)」。2位の「慶應義塾大学」では、「インキュベーション支援」や「ベンチャー創出支援」等、大学が学生の起業を支援する制度が複数あり、経済産業省の2021年度の調査でも、大学発の起業の増加数は慶應義塾大学が最多という結果が出ているという。

 現在の就職活動の状況は、全体でみると「就職活動を終了した(17.9%)」「まだ就職活動を始めていないが、インターンには興味がある(14.7%)」「まだ就職活動を始めていないが、インターンには参加している(9.1%)」が上位となった。

 さらに、「インターンシップに参加もしくは興味がある」と回答した学生のうち、1年生は21.0%、2年生は26.3%。1・2年生の約4人に1人が「インターンシップに参加もしくは興味がある」と回答し、1・2年生の1.78%が「就職活動を続ける(すでに内定はもらっている)」と回答していることから、本格的に就職活動が開始する大学3年生より以前から就職を意識して学生生活を送っているようだ。

 また、2022年6月に経済産業省、文部科学省および厚生労働省が「インターンシップの推進にあたっての基本的考え方」を改正。現大学2年生より、一定の要件を満たしたインターンシップについて、取得した学生情報を広報活動・採用選考活動に活用することが可能となったため、今後さらに採用に直結するインターンシップの早期参加が予想されると分析している。

 ペンマークは、大学生向け履修管理アプリ「Penmark」を開発・提供。大学ごとに固有の授業データや口コミをもとに時間割を作成でき、「授業内トークルーム」では、同じ授業を受講している他の学生とコミュニケーションを取れる機能付き。ノートや課題・出席を管理する機能や、同級生とトピックごとに自由に情報交換ができる学内掲示板等を搭載し、大学生の学習活動をサポートしているという。


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《田中志実》

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