2023年2月22日(水)、2023年度(令和5年度)千葉県公立高等学校入学者選抜(理科、社会)が実施された。2月21日(火)には英語と国語と数学の3教科が実施されている。千葉県教育委員会が2023年2月17日(金)に発表した一般入学者選抜等の確定志願状況によると、全日制が募集人員3万960人に対し3万4,946人が志願し、志願倍率は1.13倍。
リセマムでは、京葉学院の協力を得て、学力検査の「理科」の講評を速報する。この他の教科(全5教科)についても同様に掲載する。
<理科>講評
(京葉学院 提供)
昨年度の本検査と同様、大問で9題出題されました。大問1が小問集合で、大問2~大問9は、物理・化学・生物・地学の各分野からそれぞれ2題ずつの出題でした。履修学年もバランスよく出題されています。物理の問題の難度がやや高いものの、基本的な知識を問う問題が多く出題され、全体的な難易度は昨年並みと思われます。
1.小問集合
物理、化学、生物、地学の各分野から1問ずつ出題されました。いずれも基本的な内容の問題で、全問正解が望まれます。
2.力のはたらき(物理)
「力のはたらき」に関する問題でした。(2)は、実験についての会話文をもとに考察する問題でした。(2)(c)のグラフの作成は、会話文をもとに考える問題で難度が高いと思われます。
3.生物の進化(生物)
「進化」に関する問題でした。各小問とも基本的な内容で、教科書の内容をしっかり学習していれば解答できる問題でした。
4.化学変化(化学)
「鉄と硫黄の反応」に関する問題でした。教科書の基本的な内容をしっかり学習していれば対応できます。(4)の計算問題も、難度の高いものではありませんでした。
5.地層(地学)
「地層」と「地形の成り立ち」に関する問題でした。(2)ではチバニアンの時代区分についても問われました。(4)の河岸段丘の成り立ちは、海面の変動について述べる必要があり、やや難度の高い記述問題でした。
6.イオンへのなりやすさ(化学)
「金属のイオンへのなりやすさ」に関する問題でした。(3)は未知の金属について、実験の結果をもとにイオンへのなりやすさを考える問題で、正確な情報処理能力を要する問題でした。
7.天体(地学)
「星の日周運動、年周運動」に関する問題でした。(1)~(3)は、教科書の内容を学習していれば解答できる問題でした。(4)は1か月後の星の位置を求める問題ですが、典型的な内容のため正解したい問題でした。
8.電流がつくる磁界(物理)
「電流がつくる磁界・交流」に関する問題でした。(1)、(2)は基本的な知識を問われました。(3)は、コイルのまわりにできる磁界の向きを、方位磁針のN極の向きを示す部分の動きとして解答する問題で、難度の高い問題でした。
9.生物の観察と分類(生物)
「生物の観察」「植物の分類」に関する問題でした。教科書の内容を学習していれば解答できる問題で、全問正解したい問題です。
このレポートは2023年2月22日(水)に速報として京葉学院により作成されたもの。
協力:京葉学院