【高校受験】横浜翠嵐、公立トップ校の合格者数・合格率ともにアップ…湘南ゼミナールが難関公立高校受験に強い理由

 2023年2月28日、令和5年度神奈川県公立高校入試の合格発表が行われた。県下トップ公立校の横浜翠嵐高校はじめ難関公立高校に今年度も多くの合格者を輩出した「湘南ゼミナール」の躍進の秘訣とは。代表取締役社長の中嶋歩氏に、合格に導く指導について聞いた。

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湘南ゼミナール 代表取締役社長 中嶋歩氏
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 2023年2月28日、令和5年度神奈川県公立高校入試の合格発表が行われた。県下トップ公立校の横浜翠嵐高校はじめ難関公立高校に今年度も多くの合格者を輩出した学習塾「湘南ゼミナール」の合格者数アップの秘訣とは。 湘南ゼミナール 代表取締役社長の中嶋歩氏に、生徒たちを合格に導く指導について聞いた。

横浜翠嵐に84名、県内公立トップ校に743名が合格

--2023年度の神奈川県公立高校入試の合格発表結果はいかがでしたでしょうか。

 今年度の入試結果が発表されたばかり(取材実施日:2023年2月28日)ですが、湘南ゼミナールからの横浜翠嵐高校への合格者数は昨年度77名に対して今年度は84名。およそ昨年対比110%の合格者数となりました。人数だけではなく合格率も昨年度より6%程上昇し、実質倍率相当の合格率を上回る合格率となっています。

 神奈川県には横浜翠嵐をはじめとする公立トップ校と呼ばれる難関公立高校が多数ありますが、その合格者総数が昨年度723名に対して今年は743名(2023年3月1日集計時)とこちらもすばらしい結果となりました。合格率も昨年度から10%アップし、7割の生徒さんがトップ校への合格を勝ち取ったということになります。

 もちろん生徒さん全員が合格することを目指していますが、万全の成績で臨む生徒さんもいれば、模試結果では50%の合格可能性だけれども挑戦する生徒さんもいらっしゃいます。そんな「受かりたい」という生徒さんたちを、きちんと受からせることができた、悔し涙を流す生徒さんが減少したということは、塾として当たり前のことながら喜ばしい結果だと受け止めています。また、合格者の数以上に合格率という「質」をさらに高めていきます。

--2023年度入試の出題傾向・特徴に変化はあったのでしょうか。

 全体的に易化した傾向があります。トップ校は問題が易化すると、当然上位の得点帯に生徒さんが集まることになります。合否を分けるボーダーラインも上がってくるので、たった1問・2問の得点差に数十人の生徒さんが位置しているという状態になります。もともと横浜翠嵐をはじめとする難関公立高校の受験は、難しい問題含め1問たりとも落とせない厳しい競争ですが、今年度はさらにその様相が進んだ印象です。

 出題傾向としては、例年とそこまで変わったところはありませんが、共通問題の理科・社会などがやや難化し、点数が取りにくくなったという感触があります。しかし国語は易化したので5教科トータルでは平均点が上がりました。先程申し上げましたように、横浜翠嵐をはじめとするトップ校の合格率のアップはもちろん、その他公立高校全体の合格率も昨年度と比べてアップしたことから、神奈川県の受検者全体の平均点が伸びた以上に、湘南ゼミナールの生徒さんの平均点が上回ったと言えるので、我々の指導の「質」が今回の合格率アップにつながったと感じています。

「指導の“質”が今回の合格率アップにつながった」と語る中嶋氏

特色検査にフォーカスした「横浜翠嵐Vコース」

--上位校が実施する特色検査の出題に変化はありましたか。

 横浜翠嵐などの上位校が取り入れている特色検査もほぼ例年どおりの難易度でした。ストロボ効果を説明させる理科と数学が混ぜ合わさった問題や、珊瑚礁と鉱山資源を題材にした資料を読み解く問題など、例年の特色検査の傾向どおりの出題でした。特色検査は、英国数理社の5教科に加えた「6教科目」とも言われますが、英語で社会に関するテーマを扱ったり、社会の中に理科的な要素も入ってきたりする、教科横断的な出題という神奈川の公立入試独自ものです。

--知識も思考力が求められるひと筋縄ではいかない出題ですね。湘南ゼミナールから横浜翠嵐高校をはじめとする公立トップ校の合格者アップ、そして合格率を上昇させることができた理由は何だとお考えですか。

 やはり、シンプルに特色検査の傾向をつかんで、高得点を獲得できるようしっかりと対策をとりました。教材も新たに作成をし、以前は中学3年の夏からだった特色検査の本格的な指導のスタートを前倒しして、春から行ったというのが今年度の合格率上昇のポイントです。ちなみに、昨年から中1生・中2生もトップ校志望者を対象に、特色検査の指導をさらに前倒して指導を行っています。

--横浜翠嵐のみならず公立難関高校の合格者が多いですね。どのような対策をしているのでしょうか。

 少し概念的な話になるのですが、どんな学校も「まずは受験をしないと合格しない」ですよね。まず生徒さんたちに「この学校を受けたい」という意思をもってもらうこと、そして目指すと決めたからには「受かるための実力をつける」、この2つに対する取組みが塾としては大事になってきます。

 まず「受けたい」と生徒さん自身に感じてもらうために、実際に難関校に合格した先輩を招いて自分の学校の魅力を話してもらうイベントを開催するなど、今まで以上に早い段階から横浜翠嵐や他のトップ校に興味をもってもらえるよう機会をつくりました。いろいろな学校のことを知る機会、先輩の体験談を聞く機会は「受けたい」という主体的な意欲が生まれるきっかけになります。

 横浜翠嵐を目指すために集中して取り組むべき単元もたくさんあります。2022年3月に「横浜翠嵐Vコース」という新しい環境を作り、特化した対策を行ったことが今回の合格実績につながってきていると思っています。

 この横浜翠嵐Vコースは、中学1年生から通塾できるようになっており、横浜翠嵐高校に上位合格するための「逆算した教務システム」を提供しております。模試などで優秀な成果を収めて選抜された湘南ゼミナールの生徒さんや、横浜翠嵐合格を目指して門戸をたたいてくる生徒さんが現在通われています。

 また、開成や渋谷幕張、筑波大附属駒場などを目指すための「難関高受験コース」からも横浜翠嵐を第一志望として受験をする生徒さんもおり、こちらのコースでも横浜翠嵐受験指導をカバーしております。

 入塾時期も小学生から、中学生になってから、中学3年生になってからとさまざまです。最初の段階から具体的に横浜翠嵐高校を目指そう、という生徒さんは意外と多くないです。まずは、成績を上げよう・上位の高校を目指そう、という生徒さんも多くいらっしゃいます。塾に通って実力が身に付いていく中で、そして必要な進路に関する知識をつけた段階ではじめて、「上を目指すなら・将来の大学進学を考えて、公立で一番の横浜翠嵐を目指そうかな」と考えられるようになってきます。実力が身に付いてきた段階で「横浜翠嵐Vコース」や「難関高受験コース」に移ることができますので、いずれのルートからでも横浜翠嵐や難関校合格に向けたノウハウを身に付けられるのが強みです。どんなタイミングでもお子さんがやる気になったとき、そのタイミングに合ったコースや受講機会を提供できるというのがメリットだと思います。

 今年4月からは横浜翠嵐Vコースを神奈川県内14会場に一気に拡大をします。これまで蓄積してきたノウハウを授けることで、より多くの生徒さんに挑戦してもらいたいと思っています。この横浜翠嵐Vコースを中心に、横浜翠嵐高校をはじめとする難関公立高校の合格者数と合格率をより高めていきたいと思います。

--横浜翠嵐に合格された生徒は、毎日どのくらい勉強しているのでしょうか。

 中3の後半になると、塾での学習時間含めれば平日で6時間以上、土日で10時間以上の生徒さんが多いです。大学受験並みに勉強しています。やはり横浜翠嵐に受かる生徒さんというのは、ゆくゆくは東大をはじめとする難関大学を目指す未来の受験生でもあります。高い志をもっていますから、同じ目標をもった仲間たちと毎日切磋琢磨しています。

ひとりひとりの可能性を見出し、最大化する

--横浜翠嵐に合格した生徒の共通点はありますか。

 先程も申し上げましたが、自分の実力に自信があって、上を目指したいからと横浜翠嵐を目指し合格を手にした生徒さんが5割、「自分が横浜翠嵐なんて…」「トップ校なんて恐れ多い」というような状態から実力を伸ばしていった生徒さんが5割というイメージです。実際に湘南ゼミナールで一緒に勉強してみて、講師や周りの友達に刺激されて「自分も上を目指して良いんだ」と背中を押されて上位校を目指すようになる生徒さんが半分もいるのです。

 「横浜翠嵐合格」と実績を具体的に出せば出すほど、はじめから上位校を目指す生徒さんばかりが集まると思われがちですが、まずは小中部からスタートする生徒さんの可能性を私たちが見抜いて、実力を伸ばせるコースに導く。そして合格を掴むという生徒さんも多いのです。

 子供の気持ちも可能性も、0か100かではないと思うのです。心のどこかで「より難易度の高い高校に行きたい」と思っていてもなかなか口に出せないかもしれません。一歩踏み出すきっかけを待っている生徒さん、自分自身の能力や可能性を見出せていない生徒さんもいますので、そこを我々が気付いて、「もっと上を目指して良いんだよ」と自信をもたせていきながら背中を押すというのが私ども塾の腕の見せどころ。「横浜翠嵐なんて夢のまた夢」と思っていたとしても、少しでも上を目指そう、頑張ってみようと思っている生徒さんには、まず飛び込んでほしいですね。

--親が言うとプレッシャーになってしまいますが、塾の先生から「もっと上を目指そうよ」とひと声かけてもらうことは、子供とって自信になりますね。

 たとえば、小学生のころから毎月の月例テストで満点・高得点を取っている生徒さんはデータ上、8~9割の確率で公立トップ校に合格します。こういった、低学年から高い学力を示す生徒さんだけでなく、塾に通って急激に伸びていくタイプの生徒さんもいます。大切なのは、生徒さんの学力状況、そしてタイミングを見ながら「やればできる!」と生徒さんに伝え、自信をもたせて、最後に「自分の意志で受ける」というところまでもっていけるかどうか。お子さんにとっては一生に一度の高校受験ですから、塾の使命というのは、ひとりひとりの可能性を最大化して合格に導くことだという思いをもって日々生徒さんたちに接しています。

「塾の使命は、ひとりひとりの可能性を最大化して合格に導くこと」

徹底的に定着を「測る」

--「可能性を見出し、受験するところまでもっていく」ことに熱意を注がれているとのこと。その次なる「合格させる」ための指導について教えてください。

 合格するために必要な知識や解法を理解し、定着させるかが肝です。塾に通う場合でも、通わなくても、結局受かるためにすることは、試験範囲をやり込んで理解しきって定着させることなのです。 

 と、言ってしまえば簡単ですが、それが難しいですよね。でもその理屈を落とし込んだものが塾のカリキュラムなのです。まず、どれだけ志望校合格に逆算されたカリキュラムをもっているかどうか。次は、そのカリキュラムから生徒さんが実力を身に付けることができるかどうかです。そして、その過程でもっとも重要なことは「測る」ということなのです。教わった内容が定着したかどうかを小テストで測る。小テストで測るだけではなく、習った単元ごとにも測る。実力に伴った結果を出せるかどうかを模試で測る。さらに忘却曲線をふまえ、過去に習った内容をもう1回後から追いかける。そして、その状況に合わせて指導をする。ここがとても大切なのです。

 理解したか、定着しているか、生徒さんひとりひとりの今を追いかけながら実力を高めます。先生が生徒さんと密にコミュニケーションをとり、生徒さんの意欲を上げながら一緒に伴走します。最後は生徒さんも先生も頑張って走って「合格」をつかみ取る。塾の指導の要は「合格させる」ということです。

 「この学校を受けたい」という意思を作る機会を提供し、「受かる」ために背中を押しながら定着するまで指導する教務システムがある。私たちの指導はこの2つの掛け算で成り立っています。

--2024年度入試からの神奈川県公立高校入試の制度変更について、詳細と注意点を教えてください。

 大きな変更ではありませんが、今まで全校で実施していた面接が学校ごとの選択制になります。ひとり数分の面接ではじめて会う生徒さんに点数をつける、そして差をつけるのはやはり難しいと感じていると思いますから、結果として面接を実施しない高校が多くなると思います。

 選抜に使われる内申点、入試得点、両方の面で制度変更の影響が出てきます。双方の変化に十分に対応できるような準備が大切です。神奈川の公立高校の選抜は、第一次選考(定員の9割)と第二次選考(残りの1割)の二段階に分かれており、それぞれの選考に変更があります。第一次選考では面接がなくなることで、合否決定の資料となる内申点および入試得点の比重が変わる高校が出てきます。湘南ゼミナールでは、難関公立高校の多くが入試得点の比重を高くすると予想しています。

 第二次選考は面接と入試得点(一部の学校はこれに加え特色検査)で合否を決めていましたが、新たに面接の代わりに「内申における各教科の観点別評価のうちの一つである【主体的に取り組む態度】の評点」を活用することとなりました。よって、学習のベースとなる学校の勉強は入試得点にも影響しますし、その評価はまさに内申ですから、内申を高めることがとても大切になってきます。

 湘南ゼミナールでは、「内申5の取り方」を指導しており、評価のポイントをまとめた冊子を配布するなど年3回ほど指導の機会を設け、実際に教科の内申点で5をとった生徒さんのレポート例を参考にしてもらったり、評価を高くとるポイントを手取り足取り指導しています。

自分の可能性を広げる方法は「将来の進路に関する知識」を1つでも増やすこと

--最後になりますが、公立難関校を目指す新中1年生、2年生、3年生の保護者に向けてアドバイスをお願いします。

 とにかく湘南ゼミナールに飛び込んでみてください。お子さんにどういう可能性があって、どのようにしたら伸ばしてあげられるのかというのは、一緒に過ごして、力を測ってみないとわかりません。塾がお子さんに合うかどうか、気軽に無料体験を受けてみてください。体験にはテストがセットになっていますので、どのあたりの学校を狙えるか、どんな可能性があるかといった相談に乗ることもできます。

 お子さん自身にはぜひいろいろな学校を知ってほしいですね。生徒さんたちに自分が知っている学校をあげてみてと言っても、言えるのは3校、多くて5校くらいです。生徒さんの可能性自体は無限大と言いたいのですが、将来に向けた選択自体は「知っている中から選ぶ」ことになりますから、実は有限なのです。志望校を聞いても、選択肢は自分が知っている学校の中にしかないですよね。自分の可能性を広げる方法は1つでも多くの将来に関する知識を増やすことだと生徒さんたちには伝えています。最近は一部の校舎で小学生に、仕事の種類や進路に関する知識や考え方を教えるという授業もはじめています。

 高校入試は「自分の入試」という意識が強くなります。とはいえまだ14、15才。どういう進路指導を望んでいるか、どんな風に成長してほしいのかというご家庭ごとの教育方針を私たち塾講師も把握し、フォローしながら生徒さんを少しずつ合格に近づけるようリードしていきます。

 高校受験の合格はゴールであると同時に、高校生活のスタートでもあります。その先のお子さんの成長まで考えて一緒に伴走していけたらと思います。

--ありがとうございました。


 合格発表当日、湘南ゼミナールの校舎にはたくさんの生徒たちが喜びの報告に来てくれたという。スマホで合格の2文字を確認してガッツポーズをする生徒、涙を流して喜ぶ生徒。「これまで頑張ってきた生徒たちの喜ぶ顔を見ることは、私たちにとっても本当に幸せな瞬間です。だからこそ、毎年ひとりでも多くの生徒を合格させたい」という温かく熱い中嶋先生の眼差しが印象的なインタビューだった。

 湘南ゼミナールは横浜翠嵐高校入試報告会(2023年3月19日開催)や春期講習(無料)の申込みを受付中だ。高校入試の最新情報をいち早くキャッチしたい方は親子で訪れてみてはいかがだろうか。

横浜翠嵐Vコース(中学1~3年生対象)
小中部 春期講習(キャンペーン実施中)
2023横浜翠嵐高校入試報告会(参加無料)
2023高校入試オンライン報告会(参加無料)

《吉野清美》

吉野清美

出版社、編集プロダクション勤務を経て、子育てとの両立を目指しフリーに。リセマムほかペット雑誌、不動産会報誌など幅広いジャンルで執筆中。受験や育児を通じて得る経験を記事に還元している。

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