多様な地域での子育てを創造「保育園留学コンソーシアム」設立

 北海道檜山郡厚沢部町や熊本県天草市、各認定こども園等が連携し、新しい子育ての可能性を創造する「保育園留学コンソーシアム」が設立された。設立にあたり第1回総会が執り行われ、特設Webページが公開された。

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保育園留学コンソーシアム
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 北海道檜山郡厚沢部町や熊本県天草市、各認定こども園等が連携し、新しい子育ての可能性を創造する「保育園留学コンソーシアム」が設立された。設立にあたり第1回総会が執り行われ、特設Webページが公開された。

 保育園の待機児童数は減少傾向にあるものの、いまだ希望の園に入れない「隠れ待機児童」の数は、高止まりしているという。また、都内や政令指定都市等主要100自治体の保育環境に目を向けると、園庭保有数は率は年々減少しており、都市部の保育環境の課題がうかがえる。

 このような状況の中、「保育園留学」は1週間から3週間、子供を地域の保育園に預けながら、家族で暮らし体験ができる仕組みとして、都市在住家族の関心を集めている。家族にとってはのびのびと地域で子育てができる体験として、自治体にとっても、過疎に対する地域創生として注目を集めている。

 「保育園留学コンソーシアム」では、保育園留学を実施する自治体や園、企業が連携。保育園留学を推進していくとともに、これまでの都市をはじめとする「1か所だけでの子育て」から、より子供の未来へつながる「多様な地域での子育て」の可能性を創造。過疎対策や保育の課題等を地域横断で解決することを目指す。

 具体的な活動内容は、「各地域の保育園留学の成功事例・課題の共有」「保育に関する先進的なノウハウの地域横断共有」「全国地域連携保育に向けたネットワーク形成と発信」。第1回総会では、全国地域連携保育のビジョンについて、参加自治体や園、企業が共有し、今後の連携内容についてディスカッションを行った。また、「保育園留学コンソーシアム」設立にあたり、特設Webサイトも開設された。

《海野由宇》

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