日本の3から9歳の子供、推奨される睡眠時間に満たず

 全国の3歳から9歳の子供を持つ親5,774人を対象にブレインスリープが実施した「子供の睡眠実態調査」で、日本の子供の睡眠時間は3歳から9歳のすべての年齢で推奨される睡眠時間に足りていないことが明らかになった。調査期間は2021年7月。

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子供の睡眠実態調査
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 全国の3歳から9歳の子供を持つ親5,774人を対象にブレインスリープが実施した「子供の睡眠実態調査」で、日本の子供の睡眠時間は3歳から9歳のすべての年齢で推奨される睡眠時間に足りていないことが明らかになった。調査期間は2021年7月。

 「日本の子供の睡眠時間は世界でもっとも短いことを知っているか」という質問に対し、「事実も詳細も知らない」と回答した人は全体の68.7%だった一方で、「事実含め、詳細を知っている」と答えた人は5%にとどまった。このことから。日本の子供の睡眠時間は世界で最も短く、その課題は年々深刻化しているという事実はあまり知られていないことがわかった。

 また、子供の年齢別に推奨される睡眠時間と実際の睡眠時間の調査も行った。推奨される睡眠時間は3~5歳で10~13時間、6~9歳は9~11時間なのに対し、実際の睡眠時間の平均は3歳が10時間25分、4歳が9時間54分、5歳が9時間38分、6歳が9時間18分、7歳が9時間、8歳が8時間53分、9歳が8時間37分等、すべての年齢で推奨される睡眠時間に足りていないことがわかった。

 さらに、休日と平日の睡眠時間の差が2時間以上の場合を睡眠負債(毎日わずかずつ積み重なる睡眠不足)ありと認定した場合、親に睡眠負債がない子供の中で、睡眠負債がない子供は5,206人、睡眠負債があった子供は92人であった。一方、親に睡眠負債がある子供の中で睡眠負債がない子供は341人、ある子供は135人おり、親に睡眠負債があると、子供にも睡眠負債がある割合が大きいことがわかった。

 ブレインスリープ最高研究顧問の西野精治氏は、「子供は未来の宝。大人が子供の睡眠の重要性を理解し、子供の発達段階に応じて、睡眠の大切さを家庭内で共有し、子供の心と体の健康を守る睡眠教育に家族ぐるみで取組んで」とコメントしている。

《鈴木あさり》

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