「中学受験の塾選び」をテーマに、大手3塾に加え、それぞれの特色で生徒数を伸ばす新興3塾について、特徴や費用、カリキュラム、コロナ禍の対応等を紹介する。今回はジーニアスについて見ていこう。
ジーニアスの指導の特徴
算数・国語1クラス9名の少人数制指導。
算数は図形先行型のカリキュラムで進みが速い。
国語は精読重視。4年生の国語は読み進めたうえで記述問題を解くスタイル。
授業再現型の動画(算数・理科・社会)を生徒向けに配信。
Zoom専用クラス(理科・社会)を活用することで、通塾日数を減らせる。
入塾の時期
新4年生の春まで。
入塾前テストの有無
3年生は無選抜、先着順。4年生以降は残席によって入塾試験を課している。
年間費用
・4年生:約50万円
・5年生:約80万円
・6年生:約130万円
クラス分け
算数・国語は1クラス9名以下。理科・社会は1クラス24名以下。塾内の模試やテストの結果に応じて教科別にクラス編成。
通塾の頻度と時間帯
・4年生:週2日
・5年生:週3日
・6年生:週3日(+志望校別特訓が月2~3日程度)
授業以外のサポート
対面やZoomでの個人面談、メールや電話での相談、授業前後に授業担当が質問対応、クラス別の追加プリント配布等。
塾のコロナ対応
本人または家族の外出に制限がかかった場合には、授業にZoomで参加可能。算数・理科・社会は授業再現型の動画を配信。また、全教室に空気清浄機を設置している。
コロナ禍の中学受験について
生徒数はかなり増加した。毎週の授業に参加するレギュラー生はコロナ前と比べて3割増、6年生の志望校別特訓を外部から受講しにくる生徒はコロナ前の3倍以上に。
受験者層に変化はない。オンラインと併用する形で遠方の方が入塾するようになった。志望校別選びに変化が生じたのは2022年まで、今は元に戻っている。