スタディプラスのStudyplusトレンド研究所が実施した、九州地方の高校の「朝課外」に関する調査によると、約6割が「朝課外」廃止にともなう新しい取組みは「特にない」ことがわかった。「朝課外」とは、九州地方の高校で早朝に行われている課外授業のことを指す。
調査期間は2023年2月10日から2月13日。調査方法はインターネット。調査対象は九州地方の高校に通う「Studyplus」ユーザー762人。
「朝課外」の参加に関する調査では、必須参加・任意参加がほぼ同数だったが、「任意だけど半強制で参加」という声も散見された。高校生からは「任意だが授業が進むため参加しないと勉強についていけなくなるため、ほぼ強制参加」「参加するかしないかの投票はあるものの、雰囲気的に全員参加。参加しないに丸をつけている人を見たことがないうえ、遅刻でないかぎり休んでいる人を見たことがない」という意見も。
「朝課外」での具体的な学習内容を聞くと、「通常授業と同じ」という回答が約8割。学習内容は「教科書に沿った学習」が約6割、「大学受験対策」が約半数で、通常授業と同じような形式、内容が実施されている傾向があった。
「朝課外」が廃止になってから、高校で新しく始まったことは、「特にない」が6割以上と多数を占め、「朝自習」「7時限目」「補習授業」が新たに始まったという回答もみられた。
「朝課外」のような通常授業外の取組みについては、「自習時間を確保してほしい」「自習場所を確保してほしい」という声が約半数。「自分の勉強状況に関して、先生から定期的なアドバイスがほしい」という声も約半数あった。
