遊びを通した知能教育…意欲・集中力・行動力をはぐくむ「めばえ教室」

「イード・アワード2022 幼児教室」にて最優秀賞を受賞した「めばえ教室」。幼児教室のパイオニアともいえるめばえ教室の教育理念や、カリキュラムについてSC教室事業部・部長代行の篠岡操氏と、同部 SC教室課・課長代理の小野田幹夫氏に話を聞いた。

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「イード・アワード2022幼児教室」にて「めばえ教室」が最優秀賞を受賞
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 「イード・アワード2022 幼児教室」にて「めばえ教室」が最優秀賞を受賞した。昭和54年7月(1979年)に創立されためばえ教室は、当時から一貫して「子供が自ら学び、考える力をはぐくむ」ことを目指し、運営されている。ショッピングモールを中心に、全国各地に約250教室を展開。これまで30万人以上の卒業生を輩出しており、親子2代で通っているという家庭も珍しくない。

 幼児教室のパイオニアとして、長く愛され、支持される理由はどこにあるのか。めばえ教室のカリキュラムや理念について、SC教室事業部・部長代行の篠岡操氏と、同部 SC教室課・課長代理の小野田幹夫氏に話を聞いた。

「おもしろい」「もっと知りたい」子供の意欲を引き出す授業

--2020年に引き続き、「イード・アワード2022 幼児教室」最優秀賞を受賞されました。さらに「授業プログラムが充実している幼児教室」の部門賞も受賞されています。おめでとうございます。

小野田氏:ありがとうございます。最優秀賞受賞、これはひとえに、教室に通ってくれているお子さんや、サポートしてくださっている保護者の方々、そして日々「より良い授業を」と努力してくれている現場の先生あっての結果です。大変嬉しいです。

 最優秀賞受賞とともに「授業プログラム」についてもご評価いただき、こちらも大変光栄です。めばえ教室は創立以来ずっと「子供たちの意欲や興味を刺激し、自分で学び、考えられる力をはぐくむ」という一貫した信念をもって取り組んでまいりました。それがしっかりと伝わっているのだと感じています。

--小学生以降に必要な、学びの基礎を固めるということでしょうか。

小野田氏:めばえ教室は「知能教育」を軸にお子さまの学びをサポートしています。遊びを通して子供たちひとりひとりに「考える楽しさ」を体感してもらうことがコンセプトです

 めばえ教室の知能教育は、子供たちの発達段階に合わせ、適切な刺激を与えることがポイントです。人間の脳がもっとも発達するのは7歳くらいまで。その間に、遊びという経験を通して、繰り返し良い刺激を与え、自分で考える力や創意工夫する力をはぐくんでいます。

--何かを暗記させる、文字を書けるようにする・計算できるようにするなどではないのですね。

小野田氏:そうですね。めばえ教室では、紙の教材は少なめです。小学校入学前後は学んだことを書いてアウトプットすることもありますが、どちらかといえば、その前段階である文字・数・言葉に対する興味や関心を引き出すことに重点を置いています。

 ですから、めばえ教室では、教え込む、暗記させるといった授業は行いません。教えること、暗記させることを中心にしてしまうと、一方通行の授業になってしまいますし、子供にとって「良い刺激」にはつながらないのです。実際に子供たちに接している教室の先生や、保護者の方とのやり取りを通して、子供自身が「おもしろい」「もっと知りたい」「使ってみたい」と思える意欲を引き出すことを大切にしています。

イード・アワード受賞の喜びを語る、SC教室事業部 SC教室課・課長代理の小野田幹夫氏

 いちばん大切なことは、答えを出す、(パズルなどを)完成させるといった最終の工程を子供自身が行うということです。ヒントやアドバイスは伝えますが、正解は教えないことを徹底しています。そうすることで、小さな成功体験を積み重ね「もっとやりたい」につなげます。

--めばえ教室の先生には、どのようなご経歴の方が多いのでしょうか。

小野田氏:めばえ教室の先生は、保育士資格、幼稚園教諭、他教員免許等教育関連の資格をおもちの方がほとんどです。しかし、大切なことは資格の有無ではなく「子供と一緒に遊べるかどうか」です。教室の先生は、教えるのではなく、「一緒に遊べる」先生が良い先生だと考えています。教材に取り組む際、大人が予想しなかった方向に思考を展開していった場合でも、少しずつ「これはどうかな?」「このやり方はどうだろう?」とどんどん深めていけるような対話をしながら、子供と一緒に楽しめるかどうかが大切です。

 めばえ教室では、先生を含め、子供と対峙する大人全員に「いっしょに、あ・そ・ぼ!」というキャッチコピーを共有しています。先生方は、この言葉を体現してくれているなと感じています。

三つ子の魂百まで…幼少期の経験や声掛けが生きる力に直結

--遊びを通じ、繰り返し体験させることで「学び」の根源にある楽しさを体感できるのですね。

小野田氏:はい、「遊びの感覚で、ワクワクしながら取り組む」という体験をとても大切にしています。ですから、めばえ教室に行くことを、「教室に遊びに行く」という表現にする子もいるくらいです。

 ここ数年、非認知能力への関心が高まっています。テストの点数などで数値化できる認知能力とは違い、非認知能力は自己肯定感や社会性、好奇心、主体性、共感力といった、人生を豊かにする数値化できない能力のことです。そして、この非認知能力は遊びを通し、他者とのかかわりの中で育つといわれています。めばえ教室のカリキュラムは、まさに非認知能力を育てるものであり、私たちが創設した40年以上前からずっと、時代に合わせながら取り組んできたことです。

篠岡氏:学びの根源の楽しさを知っている子は、伸びるといわれています。実際、めばえ教室の卒業生たちから「めばえで学んでいたからこそ、勉強が好きになって、希望する大学に合格できた」などの嬉しい声をいただいています。めばえ教室での学びが、お子さまの根幹にあると語ってくださっている保護者の方も多く、大きな励みになります。

 めばえ教室卒業生の方が、ご自身のお子さまを連れてきてくださって、親子2代で通ってくださっている方も、珍しくありません。とても嬉しく、ありがたいですね。

「学びの楽しさを知ってほしい」と語る、SC教室事業部・部長代行の篠岡操氏

--めばえ教室が目指す、幼児教育のゴールはどのような姿でしょうか。

小野田氏:めばえ教室は「『人として生まれて良かった』と子供が思えるように育てたい」という思いから誕生しました。お子さまの性格により、好きなこと、得意なことは人それぞれ。型にはめるのではなく、それぞれの個性が尊重され、良いところを伸ばしてあげたいと思っています。「三つ子の魂百まで」と言いますが、幼少期に自分の良いところを褒めてもらった体験は、生きる力になると考えています。

子供の成長に合わせた「楽しめる」カリキュラム

--めばえ教室では、学齢ごとに7つのコースがあります。どの年齢から始める方が多いのでしょうか。

小野田氏:小学校入学を意識して、幼児教室を検討される方が多く、5~6歳の「わかば」コースから通い始めるご家庭が多いですね。ただ私たちとしては、知能教育の効果を考えると、めばえ教室の名前をつけている3~4歳の「めばえ」コースあたりから通い始めてもらえると嬉しいです。

--それぞれの年齢ごとのカリキュラムの特徴を教えてください。

小野田氏:めばえ教室では、1歳のお子さまから通っていただけるコースがあります。

 1歳コースの「にこっとクラブ」は、保護者の方と一緒に受けていただきます。2歳以降は、お子さま1人で教室に入る、母子分離の時期です。「プレめばえ」コースの2~3歳の時期は、模倣期、つまり真似るのが得意な学齢です。おうちの方から言われる言葉をマネして、覚えていく時期です。ごっこ遊びなどを通して、言葉や数の概念を経験から学びます。幼少期は、2、3か月の月齢差でも、成長がまったく違います。ですから、月齢でコース分けを行っています。

 3~4歳は「めばえ」コースです。急激に話せるようになる子が増える時期です。言葉や文字に触れる遊びや、教材を使って数や量を認識する遊びを中心に、授業を組み立てています。

 3~4歳の時期は、自分のやりたいこともはっきりしてくるので、意に沿わない提案だと「イヤ」と拒否する、世間一般で言われる「イヤイヤ期」に該当します。めばえ教室では、この時期こそ大切にしたいと思っています。「イヤ」と言えるのは自分の意思があり、好奇心があるということです。この時期から、対人関係を理解できるようになり、自分のものと他人のものとの区別が付いたり、順番を待ったりすることもできるようになります。この時期をしっかり大人が受け止めることで、大きく伸びる土台がつくられます。

 4~5歳の「ふたば」コースになると、子供同士で遊ぶことができるようになります。ルールや順番を守りながら、ゲーム合戦をするというような、集団で遊ぶカリキュラムを取り入れています。さらに、5~7歳の「わかば」コースは、知的ゲームをしながら、人と協働したり、共感する姿勢をはぐくんだりするカリキュラムを用意しています。

 当初は「わかば」コースまでの設定でしたが、それ以降も通いたいと言ってくださる声が多かったので、6歳からの「あおば」コースや「きらめき」コースも開設しました。お子さまの成長段階に合わせて、最適なカリキュラムや教材、そして指導をご用意しています。

--継続コースの開設を要望するほど、長くめばえ教室で学びたいと感じるお子さまが多いのですね。

小野田氏:ありがたいことに、長くお通いいただく方は非常に多いです。「めばえ教室は楽しい、やめたくない」とお子さまが言ってくれていると聞くと、感無量ですね。

めばえ教室が目指す知能教育を家庭でも

--家庭で取り組む宿題などはありますか。

小野田氏:教室で取り組んだ教材を自宅に持ち帰り、同じように家でも遊んでもらうことが宿題です。保護者の方には、授業が終わる5分前に教室にお越しいただき、どのようなことをやったのか、おうちでやってきてほしいことなどを先生から説明する時間を設けています。

 子供の脳の発達には、物的刺激だけでなく、人的刺激、つまり大人からの適切な声掛けが欠かせません。家ではどうやって取り組むと良いかなど、保護者の方に丁寧に説明をしています。子供の集中力は続きませんので、大人と一緒にやらなければ、繰り返すことができません。繰り返しを重視している私たちにとって、ご家庭における保護者の方とお子さまとの関わりは非常に大切です。授業でも、前半は「前週の復習タイム」にして、前週の内容とご家庭での取組みを振り返る時間をつくっています。

子供がたくましく生きる力を身に付けられるカリキュラムを用意

--ご家庭での取り組みに関してのアドバイスもされるのですね。

小野田氏:育児に関する相談をいただくケースも多いです。授業後の時間にも対応しますし、電話やメールなどでやり取りするケースもあります。

 そのほか、年に2回、個別面談の時間を設けています。お悩みに寄り添うことだけでなく、お子さまの褒めポイントも共有し、お子さまの成長を、保護者の方と先生が一緒に喜ぶ時間として位置付けています。

--2021年に、運営母体が学研エデュケーショナルに変更になりました。何か変わったことはありますか。

篠岡氏:めばえ教室の良さをそのままに維持しながら、学研グループ内でシナジーを起こしたいという思いで、グループインしてもらいました。

 知能教育のめばえ教室に対し、学研エデュケーショナルがもともと運営していた「学研教室」は紙教材での学習を基本としています。幼児期から青年期の学びが具体から抽象へと移行する流れに合わせて、具体の時期はめばえ教室、抽象の時期は学研教室と、子供の学びを長く手助けできるようになりました。小さいころは、具体物中心の教材を使い、見る、聞く、触るなど五感を刺激して学び、成長とともに抽象化して、応用できるようになります。抽象の時期に必要なのが、紙でのアウトプット、つまり小学校のドリルやテストなどですね。この紙教材での学びのノウハウをもつ学研と連携することで、より手厚いサポートが実現できるようになりました。

--めばえ教室を検討している保護者の方に、ひとことお願いいたします。

小野田氏:めばえ教室に通ううちに、お子さまが自分のやりたいことや、言いたいことを言えるようになったという言葉をいただきます。引っ込み思案で、怖がりだったお子さまが、失敗を恐れずに挑戦するようになったという話をいただくことも多く、お子さまがたくましく、楽しく生きる力を、めばえ教室で一緒にはぐくめたら嬉しいと感じています。

篠岡氏:幼児期の経験がいかに大切かという話は、おそらく保護者の方もご理解されているでしょう。めばえ教室は、お子様が「生きる力」をはぐくめるところでもありますが、何よりも「今」楽しめるところです。そして同時に、保護者の方の子育てを応援する場でもあります。ぜひ一度、体験に来てみてください。

--ありがとうございました。


 子供の興味や意欲をとらえ、成長する力を引き出すことに重点を置く「めばえ教室」。自分で考えることを楽しいと思え、挑戦する意欲があれば、将来人生を切り拓くことさえも容易になるだろう。このような力は、ペーパーテストなどでは測ることができず、つい見過しがちになるが、本来もっとも重要なはずだ。

 子供に大きな負荷をかけることなく、楽しく「生きる力」が身に付くカリキュラムがめばえ教室にはある。小野田氏は取材中に何度も「先生方の声掛けが素晴らしい」と言っていた。こうした先生ひとりひとりへの評価や敬意もめばえ教室の良さだと感じる。子供の意欲を引き出すプロの先生の授業を、一度体験してみてはいかがだろうか。

《田中真穂》

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