一般・専門職とも志願者減、女性比率は過去最高…国家公務員試験2023

 人事院は2023年5月12日、2023年度の国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)および専門職試験(大卒程度試験)8種類の申込状況を公表した。申込者数は前年度比で、一般職が6.3%減少、専門職が1.9%減少。共に申込者数は減少したが、女性の割合は過去最高となっている。

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2023年度国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)の試験区分別申込状況
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 人事院は2023年5月12日、2023年度の国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)および専門職試験(大卒程度試験)8種類の申込状況を公表した。申込者数は前年(2022年)度と比べ、一般職が6.3%減少、専門職が1.9%減少。共に申込者数は減少したが、女性の割合は過去最高となっている。

 春の大卒程度試験は、総合職試験の他、一般職試験と専門職試験(8種類)を実施。一般職試験(大卒程度)、専門職試験(大卒程度)共に、3月1日~3月20日に申込みを受け付けた。

 国家公務員採用一般職試験(大卒程度)は、定型的な事務をその職務とする係員の採用試験。2023年度の申込者数は2万6,319人で、前年度に比べ1,784人(6.3%)減少。前年度、6年ぶりに申込者数が増加したものの、また減少に転じた。

 うち、女性の申込者数は1万910人。前年度より702人(6.0%)減少したものの、全体の申込者数に占める割合は41.5%と前年度より0.2ポイント増加。3年連続で4割を超え、過去最高となった。

 申込者数を地域別でみると、東北のみ前年度より増加し、他地域はいずれも減少。区分別では「建築」が対前年101.9%で唯一増加。その他、「農業農村工学」が前年並み、他区分はいずれも減少している。

 専門職試験(大卒程度)8種類の合計の申込者数は2万4,626人で、前年度に比べ465人(1.9%)減少。専門職も前年度の増加から減少に転じた。うち、女性の申込者数は1万220人で、前年度より7人増加。全体の申込者数に占める割合は41.5%で、2年連続で4割を超え、過去最高となっている。各専門職試験別の申込状況は、「財務専門官」「食品衛生監視員」「労働基準監督官」が前年度より増加、他5種類はいずれも減少した。

 今後の試験日程は、国家公務員採用一般職試験(大卒程度)の第1次試験が6月11日、第1次試験合格者発表が7月5日、第2次試験が7月12日~7月28日の指定する日時、最終合格発表は8月15日。専門職試験(大卒程度)の第1次試験は6月4日で、その後の日程は種類により異なる。最終合格発表は一般職と同日の8月15日に行う。

 各試験の詳細は、人事院Webサイト「採用情報NAVI」に掲載されている。

《畑山望》

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